若者の自分らしい選択をサポートできる体制づくり
――ピルコンとしては、今後どのようなことに取り組んでいく予定ですか。
染矢:「ユースヘルスケア」は、日本ではまだあまり浸透しておらず、ケアを提供する機関同士の連携も取れていません。まずはそれぞれの取り組みや課題、対応策を調査し、共有し合える環境をつくっていきたいです。そして、大人側の認識のアップデートにも力を入れていきたいと思っています。
ピルコンでは、若者が必要なケアにアクセスできる体制づくりを目指す「ユースヘルスケアアクション」というプロジェクトに取り組んでおり、包括的性教育をしたい人向けの教材作成や、「ユースヘルスケア」の提供者向けの啓発活動を行っています。このプロジェクトをより一層強化していきたいです。
若者が気軽に相談できる環境をつくること、そして相談してくれたときに「そんなことも知らなかったの?」「なんでそんなことをしたの?」と責めるのではなく、「来てくれてよかった」と受け止め、その子が自分らしい選択をできるようサポートする人を増やすこと。まずはそこからだと思っています。



若者が適切な「ユースヘルスケア」を得るために、私たち一人一人ができること
若者が「ユースヘルスケア」にアクセスしやすい社会をつくるために、社会全体や私たち一人一人にできることを、染矢さんに教えてもらいました。