失敗しない秋の植え替え「8つの鉄則」 もう花苗をダメにしない! 完全ガイド

失敗しない秋の植え替え「8つの鉄則」 もう花苗をダメにしない! 完全ガイド

4.植え替え3ステップをマスターする

根の状態を確認したら、いよいよ植え替え作業に入ります。この基本の3ステップをしっかり覚えましょう。

根を鉢から抜く

根を傷つけないよう、ポットを軽く押しながら、そっと株を抜き取ります。

根鉢の状態を確認する

鉄則3に従って、根鉢を確認。根詰まりしている場合は、根の先端をカットします。

新しい鉢に植え替え

元の株よりひと回り大きな鉢を用意し、Ⓐの部分に用土を入れます。その上に株を置き、Ⓑの部分に用土を詰めます。植え替えが終わったら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。

植え替えすると、根の張るスペースを得て、株はさらに大きく育ちます。根が底から飛び出すくらい育てば、さらにもう一度ひと回り大きな鉢に植え替えます。

5.季節に合わせた根鉢の処理を知る

根鉢の処理は、季節によって変わります。特に秋は植物の生育期なので、多少根を整理しても元気に回復します。

春と秋の植え替え(生育期)

根が固まっている場合、鉢底の1cmほどの根を軽くほぐしながらカットします。根の先端部を少しカットすることで、新しい根の成長が促されます。ただし、根を切りすぎると、種類によってはその後の生育に影響するので、ほどほどに。

春や秋の生育期なら、鉢底1cmほどの根を軽くほぐしながらカット。

冬の植え替え(休眠期)

冬は生育が非常に緩やかになるため、根を切ると回復に時間がかかります。根が完全に回っている場合でも、底の部分をハサミで軽くカットして、新しい根が下に向かって伸びるのを助ける程度にとどめましょう。

根鉢の底の外側を中心に細い根を軽くハサミでカットして、下向きに伸ばせる根を作ります。

夏の植え替え

真夏の暑さで株が弱っているときに根を切ると、吸水がうまくいきません。なるべく根を切らないようにしましょう。また、切った根の部分から雑菌が入り、枯れることもあります。この季節は成長も旺盛なので、根が回っていない、株の老化の進んでいないポット苗を買うことが大切です。

6.植物の根のタイプを見極める

より効果的な植え替えをするには、植物の根の張り方を知ることが重要です。根のタイプは、大きく分けて4種類あります。

太い根が粗く張るタイプ

根が太いので、たくさん切ると吸水が追いつかなくなり、一時的にしおれることもあります。根を切りすぎないことがポイント。サクラソウなど丈夫な草花が多いので、吸水さえ追いつけば、やがて回復します。

直根(ゴボウ根)タイプ

ポピーやセリ科の植物などは、中心の太い根(直根)を切ってしまうと、生育不良になります。一年草タイプでは植え替えも禁物。

ごく細い根が浅く張るタイプ

ベゴニアなどごく細い根の草花は、根を切られることを嫌います。根の張りも浅いので、根詰まりしているときも、土を軽くほぐす程度に。

ひげ根がたくさん張るタイプ

パンジーなど多くの草花がこのタイプです。根が多少切れても、そこから根が分枝して伸びます。

7.根を切ってはいけない植物を覚える

根のタイプのなかでも特に注意が必要なのが直根タイプや、根が細いタイプの植物です。ヒユ科、ケシ科、セリ科の植物などの直根タイプに加え、アスター、アリッサム、アルケミラ・モリス、イベリス、ブルースター、クレオメ、ケイトウ、ハツユキソウ、コスモス、サンビタリア、スカビオサ、ニチニチソウ、ハゲイトウ、ハボタンなどは、植え替えの際に根を切られると生育不良になりやすいので特に注意しましょう。

8.鉢は、大きすぎないサイズを選ぶ

草花を鉢植えにするときは、根のサイズに合った鉢を選ぶのが基本です。根の量に対して、大きすぎる鉢に植えるのは避けましょう。大きめの鉢に植えると、土が深く、土に保持される水分量も多くなり、なかなか乾きません。土が常に湿った状態だと、根が水を求めて伸びる必要がなくなるので生育が緩慢になったり、土の中の酸素が不足して根腐れの原因になったりすることがあります。

一方、根のサイズに合った鉢では、土の水分量も限られるため、根は水を求めてどんどん伸びていきます。土が乾湿を繰り返し、水分のメリハリがつくと生育によいといわれるのもこうした事情によります。

寄せ植えのために、根鉢をサイズダウンさせるには

ハンギングバスケットや寄せ植えを作るとき、買ってきた苗の根鉢が大きすぎてスペースに入らないことがあります。 その場合は、根鉢をサイズダウンさせる必要があります。

作業の際は、まず土を乾き気味にしておき、根をなるべく傷めないようにやさしく土をほぐします。 必要であれば、根を切り落とします。

ただし、根の伸びるスペースが少なければ、苗の寿命もそれだけ短くなることは避けられません。 あくまで一時的に楽しむためのテクニックと心得ておきましょう。

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花時間 Credit 監修 / 三橋理恵子 - 園芸研究家 -

神奈川県在住。慶應義塾大学文学部卒業。東京農業大学大学院農学研究科造園学専攻修士課程修了。20代でタネまきのホームページを立ち上げたことを機に、園芸の道に入る。植物を種子から育てる研究を行ない、タネまきガーデニングの普及活動を行なっている。現在は神奈川県横浜市の自宅で、毎年違う一年草の草花を使って庭づくりをしている。

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