◆「アスファルトでの拳立て伏せ」はいつから?
――トレーニングをすることで、何が変わりましたか?おケン様:大抵のことでは驚かなくなりました。空手の稽古を超えるつらいことって、なかなかないので。そういう意味では父の言っていた通り、強い人間になれたのかなと! あとはトレーニングというよりも空手をして変わったことですが、道場という一つの社会に属することで上下関係を知りましたし、言葉遣いなどの礼儀も学びました。十人組手や大会のプレッシャーもすごかったです。仕事の大変なことを、空手が全て上回っているんです。だから、仕事って全っ然、苦じゃないですね。
――その境地に至るまでにつらくて辞めてしまう人もいると思うんですけど、おケン様はどうして続けられたのでしょうか。
おケン様:自分も小学生の頃は早く辞めたいなと思っていました。友だちと遊んだ記憶がないくらい、稽古ばかりさせられていたので(笑)。でも、親の顔もあって続けていたところ、高校生くらいの頃から「強いって、かっこいいな」と思い始めたんですよね。そこから自主性が生まれてきて、稽古に励むようになったんです。
――拳をつくるトレーニングもその頃からですか?
おケン様:サポーターを着けずに稽古するのが中高生になってからなので、その頃ですね。高校生の時には、確実にアスファルトの上で拳立て伏せをしていました。
◆仕事で会う人全員に二度見される

おケン様:大学の終わりくらいでしょうか。ボコッと出てきました。
――周りの人に「もうトレーニングやめなよ」と言われませんでしたか?
おケン様:めちゃくちゃ言われました! 今、仕事でも会う人全員に二度見されます。でも、自分はもっとすごい拳の人を小さい頃に見ていたので、まだまだでしょと思っています。父からも「もっと叩いたほうがいいよ」と言われるくらいです(笑)。
――でも、ひび割れている部分もありますよ。痛くないんですか?
おケン様:ひび割れの部分は、めちゃくちゃ痛いです。でも、そこから逃げないっていうか、痛みを超えてやること、気持ちを強くするための稽古なんで。もちろん、今の子どもたちに同じことをさせたら大問題ですけど。何度も言っているように昔の空手家に憧れているんで、その人たちと同じことをしています。

