家探し、大変だろうけど頑張って…夫が亡くなり「買ったばかりのマンション」に取り残された年収350万円の43歳女性、義母から電話で告げられた“耳を疑う一言”【CFPが警鐘】

家探し、大変だろうけど頑張って…夫が亡くなり「買ったばかりのマンション」に取り残された年収350万円の43歳女性、義母から電話で告げられた“耳を疑う一言”【CFPが警鐘】

子のいない夫婦のなかには、「どちらかが亡くなったとき、配偶者が遺産をすべて相続できる」と誤解している人も少なくありません。確かに、配偶者は常に相続人ですが、子がいない夫婦の場合には、亡くなった人の直系家族も法定相続人に含まれます。事例をもとに、子のいない夫婦の相続リスクと対策をみていきましょう。

「念願のマイホーム」のはずが…購入からわずか1年で起きた悲劇

数ヵ月前、ミナコさん(仮名・43歳)にとって、人生を揺るがす衝撃の出来事がありました。最愛の夫・カズキさん(仮名・45歳)が会社で倒れたと連絡が入ったのです。

すぐに病院に搬送され懸命な治療が行われましたが、3日後に還らぬ人となりました。死因は心筋梗塞でした。

2人は共働きで、世帯年収は950万円(夫:600万円、妻:350万円)。堅実に資金を管理しており、「子どもができたときのために」とコツコツ積み立てていましたが、ミナコさんが40歳のときに不妊治療を終了しました。

そのため、子どもはおらず2人暮らしです。

「子のいない人生」を歩むと決めた2人は、ライフプランを大きく見直しました。子どものために積み立てていた資金を、マイホームの頭金にあてることにしたのです。

この先も共働きを続けることを前提に、駅近で通勤に便利な新築マンションを探した2人。そして1年がかりで見つけた物件は、およそ5,500万円の2LDK。1,000万円を頭金に、4,500万円の住宅ローンを組みました。

せっかくならと家具や家電も一新し、室内はまるでモデルルームのようです。週末のどちらか1日は映画やショッピングのあとに外食するのがお決まりのパターンでした。

ところが、マイホーム購入からわずか1年後、カズキさんの急逝により、この幸せな生活は突然幕を閉じることとなったのです。

ミナコさんの精神的ダメージはかなり大きく、現実を受け止めきれずに泣き暮らす毎日です。ミナコさんにとっては、カズキさんとの思い出の詰まった住まいが唯一の心の拠りどころでした。

住宅ローンは団信で完済。ようやく前を向き始めたミナコさんだったが…

マンションの住宅ローンはカズキさんの単独名義だったため、団体信用生命保険により完済。ミナコさんがローンを引き継ぐことはありません。

そして、1人での生活にようやく慣れてきたある日のこと。「そろそろマンションの名義変更手続きをしないと」と考えていた矢先、80歳になるカズキさんの母から「1本の電話」がかかってきたのです――。

思わず絶句…義母の「耳を疑う一言」

「もしもし? あ、やっと出た。ミナコさん、何度か電話したんだけど」
「……すみません、このところ残業続きで帰りが遅かったもので」

電話口で義母の声を聞いた瞬間、ミナコさんは嫌な予感がしました。これまでも、ひとり息子のカズキさんを溺愛する義母の言動に辟易してきたミナコさん。子どもを持たないことを告げたときの態度や発言は、いまでもミナコさんの深い心の傷になっていました。

そんな義母からの電話。正直、連絡があってうれしい相手ではありません。

「あの、ご用件は……」

恐る恐るミナコさんが尋ねると、義母は言いました。

「あなた、その家出て行ってくれない?」

耳を疑う一言に、思わず言葉を失うミナコさん。義母は畳みかけるように続けます。

「あなたたちに子どもがいないから、私にもカズキの遺産を相続する権利があるんだって。知り合いが教えてくれたのよ。家探し大変だと思うけど、頑張ってちょうだいね」

突然の主張に、ミナコさんはなにを言われているのかすぐに理解することができませんでした。

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