一人の時間を楽しんでいる。気楽で、自由で、このままでいい——。それでも50代になると、ふと不安がよぎる瞬間があります。その不安は「寂しさ」ではなく、もっと別のところにあるのかもしれません。一人が楽しいのは、本当に“強がり”なのでしょうか。
「ひとりって寂しくないの?」と聞かれるけれど
家族やパートナーと過ごすイメージが強い、世間の節目の時期や長期休暇。そんな空気に触れると、「50代で独身だと、やっぱり寂しいと思われているのかな」と感じる人もいるかもしれません。
50歳以上限定のマッチングアプリ「Goens(ゴエンズ)」を運営するGoens株式会社の調査(※)によると、長期休暇を「一人で過ごす」と答えた50代独身者は約半数。その過ごし方については、「自由で快適」「特に気にならない」と受け止めている人が多く、「取り残されてつらい」と感じる人はごく少数でした。
この結果が教えてくれるのは、一人でいること=ネガティブという見方が、50代には必ずしも当てはまらないということ。自分のペースで過ごす時間を、自分で選び、心地よく楽しめる。50代は、そんな「一人の時間を味方につけられる世代」なのかもしれません。
寂しいわけじゃないのに、不安になる瞬間
一人の時間を楽しめているはずなのに、ふと心がざわつく瞬間があります。それは、「寂しい」と感じる場面というより、体調がすぐれないときや、老後に関するニュースを目にしたとき。自分の意思だけではどうにもならない出来事に触れた瞬間です。
日常の一人時間は平気でも、「もしこの先、何かあったらどうしよう」そんな思いが、胸の奥に浮かんでくる。そこにあるのは、孤独という言葉では言い切れない感覚。誰にも頼れないかもしれない、という不安です。
一人でいることが問題なのではなく、「助けが必要なときに、誰も思い浮かばないかもしれない」その可能性が、静かに心を揺らすのです。

