どんな人がどんな目的で利用している?
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主な利用シーンは以下の通りです。
1. 資産運用を継続しながらの急な出費対応
最も多いのが、教育費、住宅の修繕費、冠婚葬祭、医療費といった「一時的にまとまったお金が必要だが、資産は運用し続けたい」というケースです。特に長期の積立投資を行っている場合、途中で解約したくないという心理が働きます。証券担保ローンを使えば、運用を止めることなく急場をしのぐことができます。
2. 売却による利益確定税を先延ばしにしたい
含み益が出ている銘柄を売却して現金化すると、利益に対して約20%の所得税・住民税が課税されます。証券担保ローンで借り入れを行えば、その時点での納税を回避でき、手元に残る資金効率を高めることができます。
3. 不動産購入の頭金や諸費用
不動産を購入する際に、物件価格の1~2割程度の頭金や諸費用が必要になることがあります。預貯金をすべて使い果たすのが不安な場合や、あと少し資金が足りない場合に、保有株を担保に低利で借り入れることで、スムーズに契約を進めることができます。
4. 納税資金の確保
所得税や相続税など、現金で一括納付しなければならない税金が高額になる場合、資産を売却して現金を作るよりも、ローンで調達して分割で返済していく方が資金繰りとして有利な場合があります。
メリットと注意点
証券担保ローンは非常に便利な仕組みですが、リスクについても正しく理解しておきましょう。
メリット
・運用が継続できる:相場上昇局面を逃さず、配当や優待も得続けられる。
・資金調達のコストが低い:銀行カードローンなどと比較して金利が大幅に低い。
・審査のスピーディーさ:すでに証券口座に資産がある場合、オンライン完結で即日~数日で借り入れ可能なサービスも増えている。
・返済方法が柔軟:毎月の元金返済が不要で、期日に一括返済するタイプや、随時返済可能なタイプが多い。
注意点(リスク)
・追加担保と強制売却のリスク:これが最大の注意点です。担保にしている株式の価格が暴落し、担保維持率を下回った場合、追加で現金を差し入れるか、保有資産を強制的に売却して借入金に充てなければなりません。
・金利上昇リスク:多くの証券担保ローンは変動金利です。将来的に金利が上昇すれば、利息負担が増加します。
・「二階建て」の禁止:借りたお金でさらに株を買うことは、リスクが過度になるため制限されています。
・総量規制の対象外だが過剰債務に注意:証券担保ローンは総量規制(年収の3分の1以上の借り入れ制限)の対象外となるケースが多いですが、自身の返済能力を超えた借り入れは禁物です。
