◆洗脳の手口とスマホ利用の仕方は非常に似ている!?
![[デジタル洗脳]の恐怖](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/2/1771892269687_lo2to72do3d.jpg?maxwidth=800)
そう警告するのは、法廷臨床心理学博士の遠藤貴則氏だ。遠藤氏は大学院時代、米海軍研修に参加し退役軍人病院で臨床研修に従事。連邦機関連のケースに接点を持った後、洗脳や薬物依存などの司法・捜査領域の支援に携わった。
「人を洗脳する条件として『隔離・反復・権威・恐怖・小さな報酬』という5ステップを段階的に行う必要があるのですが、現代人は自らネットコンテンツに洗脳される環境をつくり出している人が非常に多い。
夜中“隔離”された状態で、SNSの投稿やYouTubeの動画を“反復”し、スクロールし続ける。その中には、多くのフォロワーがいる“権威”性を持つインフルエンサーの動画や、炎上して“恐怖”を感じる動画がある。ポジティブな内容でも、面白いと感じれば“小さな報酬”となり得ます。まさに洗脳の5ステップを踏んでいて、このときに見聞きした内容は強烈に脳に記憶されるのです」
◆デジタル洗脳の怖いところは…
さらに遠藤氏は「デジタル洗脳の怖いところは、無意識下に信念や行動がスマホ上のコンテンツに寄せられる状態に陥るところ」だと続ける。「SNSやYouTubeなどの消費型コンテンツは、ユーザーの滞在時間を最長化することを目的としています。つまり、内容が適切かどうかより関心が集まるかどうかが優先されるということ。先ほども言ったように極端で刺激的なコンテンツは人々の関心を集めやすいので、そういった情報が表示されやすくなりますよね。
また、同じ意見・世界観の情報に何度も触れることで『それが普通・多数派』と感じるエコーチェンバー現象が強化されます。例えるなら、ナチスのプロパガンダ以上の頻度で情報を浴び、しかも自宅のベッドサイドまで自ら持ち込んでいるという状態とも言えます。
そんな状況に置かれれば、本来持っていた価値観とは異なる主張であったとしても、繰り返し見ていれば“洗脳”されてしまう。無意識のうちに、スマホで見聞きしたことを最初から自分の意見だったかのように受け入れてしまうんです」

