「現代人は自らネットに洗脳される環境をつくり出している」専門家が指摘する“スマホに洗脳されやすい人”の特徴

「現代人は自らネットに洗脳される環境をつくり出している」専門家が指摘する“スマホに洗脳されやすい人”の特徴

◆ストレスフルな人ほど洗脳されやすい

[デジタル洗脳]の恐怖
法廷臨床心理学博士の遠藤貴則氏
遠藤氏は「そもそもストレスフルな現代人は慢性的に洗脳を受けやすい状態にある」とも指摘する。

「純粋な子供のほうが影響されやすいのは想像がつくと思いますが、大人でもストレスや寝不足など脳の意思決定力が弱まっている状態の人は要注意です。特に責務のある課長のような中間管理職のポジションにいて、慢性疲労のうえに単身赴任。運動習慣もなく、暇つぶしやストレス発散のためにスマホを見ているような人は、最もカモになりすいとも言えますね」

そして、洗脳はあくまで入り口にすぎない。影響が強くなればいずれ中毒状態になる。

「洗脳は本人の意思に反して思考や行動が変えられている状態を指しますが、それが習慣化すると依存へとフェーズが変わっていきます。さらにその依存が進み、禁断症状が起きて生活に支障が出る段階になると中毒です。簡単に言うと、得られるメリットよりデメリットのほうが大きくなっている状態ですね。

スマホのスワイプは自然界にはあり得ない頻度で報酬系を刺激し続けるため、薬物同様に十分中毒になり得ます。中毒状態になると脳のドーパミンの回路を書き換えられてしまうので、ほかの刺激では満足できなくなるし、自らの意思では改善できません」

スマホがなくてはならなくなっている時点で「すでに何らかの形で洗脳を受けているという前提で行動すべきだ」と、遠藤氏は提唱する。

「依存や中毒の手前にある洗脳状態なら、その環境から抜け出せれば元の状態に戻ることができます。理想は、スマホに触らずに1週間ほどデジタルデトックスをすること。もしくは、仕事の合間や就前などの休憩時間にスマホに触るのではなく、運動や散歩、瞑想などに切り替えましょう」

無意識のうちに、常にデジタル洗脳のリスクに晒されているのだ。

◆デジタル洗脳の5STEP

STEP1“隔離”

寝る前のスマホやトイレの個室など、“一人で落ち着ける”環境で見る。

STEP2“反復”

流れるように更新されるリール・ショート動画を繰り返し見る。

STEP3“権威性”

フォロワーやインプレッションが多いコンテンツが頻繁に表示される。

STEP4“恐怖”

他人の投稿の炎上や誹謗中傷される様子を見て、恐怖を感じる。

STEP5“小さな報酬”

たまに面白い神コンテンツを発見すると“いいね”と思う。

【法廷臨床心理学博士 遠藤貴則氏】
ビジネスサイエンスジャパン取締役。ニューロマーケティング(脳科学マーケティング)トレーナー、法廷・犯罪心理の専門家

※2026年2月24日・3月3日合併号より

取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/サダ

―[[デジタル洗脳]の恐怖]―

配信元: 日刊SPA!

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