中央アジアのキルギス共和国で、駐イタリア大使に任命された人物をめぐり、日本のSNSがざわめいている。

「石破さんこんなとこにおったんか」
発端となったのは、キルギスの現地メディア「AKIPress(アキプレス)」の公式Xアカウントが2026年2月18日に投稿した記事。エルメク・オムラリエフ氏が駐イタリア大使に任命されたことを報じる記事で、同氏の写真が添えられており、向かって右側に分け目を作った七三分けのグレイヘアに、ふさふさとした黒い眉、やや赤みのある頬が印象的だ。
ロシア語で書かれた現地向けの記事だったが、この投稿は日本人ユーザーによって大きく拡散された。オムラリエフ氏が、日本の石破茂元首相にそっくりだという声が上がったためだ。投稿には、「石破さんこんなとこにおったんか」「なんで日本の大使にしなかったんですか!」「綺麗な石破やんwwwww」などとするコメントが相次いでいる。
「きれいな石破さん」という表現は、「ドラえもん」のひみつ道具「木こりの泉」に落ちたジャイアンが美形になって登場する「きれいなジャイアン」のエピソードにちなんだとみられる。
実はキルギス人は、世界でも日本人と顔つきが似ている民族だという。国際協力機構・JICAの公式サイトに掲載された「国の原動力を育む キルギス」との記事では、「『顔つきが日本人とそっくり』といわれ、中央アジアの中でも特に親日国として知られている」と紹介されている。
「キルギス出身の外交官、日本のSNSでヒーローに」
こうした反響を受け、アキプレスは20日、「キルギス出身の外交官、日本のSNSでヒーローに」と題した続報を掲載した。
記事では、オムラリエフ氏の駐イタリア大使就任を伝えるX投稿が日本で拡散されたことについて、「引用や関連ディスカッションを含むこのトピックへの総エンゲージメントは100万回を超え、その大半は日本からのものだった」と説明。
「中央アジアのローカルな外交ニュースが、偶然の視覚的な一致によって世界的なミームとなったのは、非常に珍しいケースだ」と分析している。
また、「日本のユーザーは創造性を惜しみなく発揮し、多くの人々がオムラリエフ氏を『ゲル』(石破氏の愛称)と直接比較し、『そっくりさん』や『転職』について冗談を言い、さらには政治家の『秘密の私生活』について想像を膨らませた」として、SNSでの投稿を多数紹介している。