「数千万円のプロジェクトより、アルバイトが心地いい」〈資産4,000万円〉元エリート69歳男性が「時給1,400円」でも喜んで働くワケ

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「金銭的な目的」以外でアルバイトをするシニア層

重圧さんのように、十分な資産を保有しながらも現場に立ち続けるシニアの実態は、株式会社マイナビが発表した「シニアのアルバイト調査(2025年)」から見えてきます。

調査によれば、「1年程度は働かなくても暮らせる資産を保有している」と回答したシニア層のアルバイト就業者は、56.8%にのぼりました。なかでも男性においては、不動産を36.1%、株式・債券を31.4%と、預貯金以外の資産を保有している割合が高く、重圧さんのように経済的な余裕がある層が、あえて「アルバイト」という形での就労を選んでいることが読み取れます。

また、シニア層がアルバイトをする目的を深掘りすると、「生活費のため(46.9%)」に次いで「健康維持のため(38.1%)」や「健康的な生活リズムを作るため(33.7%)」が上位に挙がっています。

さらに、定年退職後の働き方に関して、「ポジティブなギャップ」を感じている人が多いことも特徴です。「思ったより仕事の自由度が高い」「責任が軽い」と感じている人が、それぞれ4割を超える結果となっています。現役時代の重圧から解放され、自分の裁量で働ける環境が、シニアにとって理想的な社会参加の形として機能しているのかもしれません。

これらのデータの背景には、築き上げた資産で生活の守りを固めつつ、お金以外のトラブルを回避するためにあえて働くことを選択する、シニアのライフスタイルが浮かび上がってきます。数字上の損得以上に、誰かとつながることが、令和を生きるシニア世代にとって「心の資産防衛」となっているのかもしれません。

[参考資料]

株式会社マイナビ「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2025年)」

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