歯医者がむし歯より警戒する“沈黙の病”の怖さ。「まだ大丈夫」を放置すると「高級車1台分のお金を失う」

歯医者がむし歯より警戒する“沈黙の病”の怖さ。「まだ大丈夫」を放置すると「高級車1台分のお金を失う」

◆歯周病になる人・ならない人の決定的な差

歯周病を防ぐために、特別なことをする必要はありません。高価なケア用品を使っているかどうかでもありません。

差が出るのは、

・定期的に歯科医院でチェックを受けているか
・自分の口の状態やリスクを把握しているか


この2点です。

どんなに丁寧に磨いていても、歯周ポケットなど歯ブラシや歯間清掃の届きにくい部分の汚れは残り、そこで菌が繁殖して歯周病が進行します。また、一度付いてしまった歯石は歯ブラシでは除去できません。定期的な専門的なケアを加えて行うのが大切です。

歯周病の一番の敵は、実は菌ではなく「無関心」です。自分の口の中の歯や歯茎の状態はどうなっていて、どんなリスクがあるか説明できるでしょうか。

今日、歯が痛くなくても、数年後の口元は、今日の選択で確実に変わります。

歯医者が本当に危惧しているのは、むし歯ではありません。「何も問題がないと思っていた時間」によって、静かに将来の歯が奪われていくことなのです。

<文/野尻真里>

【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari
配信元: 日刊SPA!

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