手触り感のあるものづくりだから、100年続く仕事になる

イリゼを運営するOWBは、「自立した地域社会を実現する」というビジョンを掲げています。
「イリゼ立ち上げの背景には、HARIO社からの受託生産だけに頼らず、自分たちのブランドで生業づくりをしていこうという想いもありました。僕たちのビジョンは、10年、20年じゃ実現しない。実現のためには、100年続くような、思想を未来につないでいく事業が必要です。ものづくりの仕事なら、それができるんじゃないかと考えています。イリゼで働いてくれている皆さんを見ていると、稼ぐことだけを目的とするのではなく、生活を豊かにするためにものづくりをしているんじゃないかと感じるからです」(和田さん)
和田さんの小高区での活動については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。 >このフロンティアで、自分の「やりたい!」を爆発させよう!
イリゼで生産をする職人さんたちのなかには、ご自身のブランドを立ち上げ活動している方もいます。清田さんもその一人。仕事ではなく、自由な作品づくりだから感じられる楽しさやよろこびもあるようです。
「オリジナル作品をつくる時間は、一番楽しいです。新しい技術にチャレンジするのも自由で、気付いたらあっという間に時間が経ってしまいます。うまくいかないこともありますが、イメージどおりにできたときには『よしよし』と思いながらやっています。私のブランド名は『kilig.(キリグ)』。タガログ語でお腹の中で蝶が舞う気分という意味があり、めまいがするほどドキドキする、ロマンチックなことがあった時に使われる言葉です。私のアクセサリーを手にとった方にドキドキやワクワクしてもらえたら。そんな気持ちで製作しています」(清田さん)

「kilig.」のアイテムもイリゼ店頭に並ぶ。見ているだけで気分が明るくなるポップさが印象的
最後に、小高区からガラスの仕事を通して伝えたいことを聞きました。
「ガラスの魅力を伝えたい。それが、私が今の仕事をしている理由の一つです。自分はガラスが好きだから頑張れるし、技術を向上させたいって思えるんですよね。今はバーナーワークが中心ですが、今後はほかの技法もまた学べたらいいなと思っています」(清田さん)
「新しく事業をつくるときには、自分がやりたいことであることと、地域によい波及効果を与えられることを大事にしてきました。
小高区には、ガラスに限らず、ものづくりの事業者が増えています。機械式時計や革製品、音楽劇場を作ろうとしている人もいます。新しい日本酒のジャンルであるクラフトサケの酒蔵も2つあり、そんな地域はほかにありません。手触り感のあるものを積み上げていく、そんな『クラフトの精神』が宿るのが小高だと感じています。イリゼもその精神を継続していくものの一つにしていきたいです。地域の人に愛され、誇りに思ってもらえるようなブランドになるよう、長く続けていけるよう頑張ります」(和田さん)
工房を出て、まちなかに目を向けてみると、空き家をリノベーションして営業しているカフェや事業所が、たしかに多くありました。ピカピカの真新しさにはない、想いがにじみ伝わってくるような佇まい。そして空間やサービスをつくる人の姿。和田さんの話すクラフトの精神は、小高区のあちこちに宿っていることを改めて感じました。
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※所属や内容は取材当時のものです。 取材・文・写真:蒔田志保
※本記事はふくしま12市町村移住ポータルサイト『未来ワークふくしま』からの転載です
The post 【福島県・企業紹介】手仕事が見えるまち・南相馬市小高区発。ガラスアクセサリーブランド「iriser」 first appeared on Nativ.media | 地方移住・関係人口創出のプラットフォーム.

