ヴァンドーム広場の先駆的存在-THE ADDRESS
1893年、当時まだ静かな住宅地区にすぎなかったパリ・ヴァンドーム広場にいち早くブティックを構えたジュエラーがブシュロンだ。ヴァンドーム広場はその後、名だたるジュエラーがブティックやアトリエを擁し、現在ではハイジュエリーの象徴的な場所として位置づけられている。
クレールは、広場の八角形をかたどったアーカイブのネックレスを着想源に、新作「アドレス」ネックレスを手がけた。ブラックラッカーが輪郭を縁取り、ダイヤモンドとホワイトゴールドの白がより鮮明に立ち上がる。中央には10.01カラットのタイプⅡaエメラルドカットダイヤモンドが配され、バゲットカットやラウンドカットのダイヤモンドが周囲を取り囲み、多層的な輝きを放っていた。

留め具のないネックレス-THE SPARK
フレデリックは1879年、当時の宝飾界では当たり前だった留め具(クラスプ)を排除した、女性たちが自らの手で首へ滑らせるように装着できるネックレスを発案した。そのフォルムから「クエスチョンマーク」とよばれたネックレスは、身につける人の動きを起点に設計された構造が評価され、1889年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞している。
クレールは、1884年のクエスチョンマーク ネックレスをもとに、繊細な可動構造を取り入れた新作「スパーク」ネックレスを発表した。純粋なクエスチョンマークのフォルムをそのままに、異なるカットが施された8石のダイヤモンドが絶妙なバランスで連なる。身につける人の体に沿うようなしなやかさが光った。


