クチュールの感性-THE SILHOUETTE
織物商の家系に育ったフレデリックは、ジュエリーを単なる装飾品としてではなく、装いの延長線上の、スタイルを構成する要素の一つと捉えていた。特に重視したのがマルチウェア作品で、パーツを取り外して変化する作品を数多く生み出した。
「シルエット」ネックレスは、こうした感性を継承している。チョーカーと組み合わせた2対のダイヤモンドの連なり(ストランド)が両肩を覆うスタイル、肩章のようなショルダージュエリーなど、6通りの着け方を楽しめる。


ありのままの自然を捉えて-THE UNTAMED
自然は多くのジュエラーが表現したモチーフであったが、フレデリックはその様式化された美しさよりも、不完全さをも含むありのままの姿に傾倒した。デザインに取り入れられた植物の一つが、あらゆる方向につるを伸ばしていくアイビー(ツタ)だ。
クレールは、初期のクエスチョンマーク ネックレスのデザイン画に見られるアイビーのモチーフを再解釈し、長いシルエットの「アンテイムド」ネックレスを形にした。いくつかのパーツに分けてネックレスの長さを変えたり、ブローチやヘッドジュエリーに形を変えたりすることができる。ロッククリスタルで出来た実や精巧に作られた葉、それらが揺れる構造など、写実的な表現が繊細だ。制作には2600時間を要したという。


text: Shunya Namba @Paris Office
photos: Boucheron
