
◆今まで自分より背が低かった子に“負けた”

かめのこまちさん(以下、こまち):年齢は非公開だから「いつ」かは言えないんですけど(笑)、背の順がいちばん前になったときです。周りの子たちはどんどん背が伸びていくのに、私だけ止まっている感じがして。「あ、私、もう伸びないかも」って、病院にも行きました。
そうしたら、お医者さんに「もう年齢的にホルモン治療をしても間に合わないと思うよ」って言われてしまいました。頭が真っ白になって、両親と泣きました。
――背が低いご家庭ではなかったのですね。
こまち:父も母も平均くらいで、姉も154cmくらい。親戚もみんな普通なので、原因はよく分かっていません。
小学生のある時期までは、クラスの中でも普通くらいだったんです。特別高いわけでも低いわけでもなくて、自分の身長を気にしたことはほとんどありませんでした。
――身長のことで、つらかったことを教えてください。
こまち:小学校で私より背が低かった子たちに追い抜かれていくたびに、「この子、私に“勝った”って思ってるんだろうな」って勝手に想像してしまって、落ち込んでいました。
一番嫌だったのは、背の順の「前ならえ」。みんな手を前に伸ばしているのに、私だけ腰に手を当てているのが、嫌でたまりませんでした。理想の身長は163cmだったし、仲の良かった友だちが、すらっと背が高い子だったこともあって、あの頃がいちばん苦しかったです。
◆チアリーディングで上になって「コンプレックスが武器に」

こまち:チアリーディングを始めたことが大きかったです。チアダンスとは違って、チアリーディングは背が低くてもできる。むしろ、低いほうが向いているポジションもあるんです。
――どんなポジションですか?
こまち:いちばん上に乗るポジションです。背が低くて軽いからこそ、学園祭やイベントで花形になれました。「小さいし、上だし、かわいいね」って言ってもらえることも多くて。人生で初めて、「背が低くてよかったな」って思えました。ずっとコンプレックスだったものが、急に武器になったんです。
もちろん、部活は楽しいことばかりじゃありませんでした。コーチに「痩せろ」って言われたストレスで、逆に20kg太ったこともあります(笑)。

