近年「膣活」を行う女性が増えていることをご存じですか?膣活とは、セルフケアやアンチエイジング治療などによって、膣をよりよい状態に保つこと。気になっているけれど誰に聞けばいいかわからない、効果や具体的な方法が知りたい人は要チェックです!
膣活って何?
生理や妊娠、出産など、女性の人生に大きく関わる重要な部分である「膣」。少し前までは人前でその言葉を口にすることもほとんどなく、ましてや悩みを相談することもありませんでしたが、近年「フェムテック」や「フェムケア」などの認知度が高まるにつれて、「膣活」を行う女性が増えています。
この膣活とは、一体どのようなものなのでしょうか。ここでは、膣活とは何か紹介するとともに、膣が衰える原因についても解説していきます。
膣活とは?
膣活とは、膣トレや膣ケアによって、膣をよりよい状態に保つことです。
気軽に行えるセルフケアはもちろん、美容クリニックやレディースクリニックなどで受けられる膣のアンチエイジング治療も含みます。
膣やその周辺は、ライフステージの変化に伴って、女性特有のお悩みが生じやすいもの。
生理や妊娠、出産、更年期など女性の体調に影響することも多く、具合が悪くて思うように仕事や家事ができないこともあります。
特に更年期世代は、仕事で重要なポジションを任されたり、子どもが進学や独り立ちしたり、親の介護もしなければならなかったりなど、忙しいにも関わらず体調にも左右されやすいため、早いうちから膣活を始めることが大切です。
膣が衰える原因
普段気にすることは少ないですが、肌にシミやシワ、たるみなどができるように、膣も少しずつ老化しています。
膣が衰える主な原因は、年齢を重ねたことによる女性ホルモン・エストロゲンの低下です。
エストロゲンの分泌量が低下すると、膣壁のコラーゲンも減少し、膣粘膜が固く薄くなって弾力も失われます。それに伴って膣が萎縮し始め、おりものの分泌量も減少するため、膣内にさまざまな不快な症状が現れます。
また、妊娠や出産、加齢、力仕事、肥満や便秘などによって「骨盤底筋」が受けるダメージも、膣がゆるんで衰える原因の一つです。
骨盤底筋とは、骨盤の底の部分にあり、膀胱や直腸、子宮、膣などの臓器をハンモックのように下から支える筋肉群のこと。排泄もコントロールしているため、衰えてしまうと頻尿や尿漏れなどのトラブルが起こる可能性もあります。
膣活に期待できる効果
膣トレや膣ケアによって、膣をよりよい状態に保つ膣活。膣は目に見えませんが、膣活を積極的に行えば女性特有の不調の予防や改善につながります。
ここでは、膣活に期待できる効果を詳しく解説します。
膣まわりの不快な症状を予防・改善できる
年齢を重ねて女性ホルモンが低下すると、膣や外陰部が乾燥してかゆみや灼熱感、痛み、嫌なニオイなどの不快な症状を感じる女性が増えてきます。
一般的に、女性ホルモンは20代後半から30代前半が分泌のピークです。その後は徐々に減少していき、45〜55歳頃に更年期に突入すると、分泌が激減して膣周りのトラブルが起きやすくなります。
しかし、更年期世代が積極的に膣活を行うことで、女性ホルモンの低下がゆるやかになり、不快な症状を予防・改善できる可能性があります。
腸の調子がよくなる
膣活を行うと、腸内環境が整って腸の調子がよくなります。
なぜなら、腸の出口と膣の入口は隣り合っていて、細菌が移動しやすいからです。例えるならば、お隣さん同士でおかずのおすそ分けをし合っているような状態です。
膣には善玉菌や悪玉菌など、たくさんの細菌が生息していて、同じ種類ごとに集まっています。これを「膣内フローラ」と呼びます。
膣内の善玉菌が優位な状態であれば、膣内の環境は整っているといえますが、悪玉菌が多いと膣内フローラが乱れ、膣と近い場所にある腸内にまで悪影響が及んでしまうことも。
そこで膣活で膣内フローラを整えれば、腸内環境の乱れも改善されて腸の調子がよくなる可能性があります。
細菌性膣炎やカンジダを予防できる
膣内は「デーデルライン桿菌」によって酸性(pH4.5以下)に保たれ、それによって自浄作用が働いて悪玉菌の増殖を防ぎ、膣内環境を正常に保っています。
細菌性膣炎やカンジダは膣内の環境が正常であればかかりにくいため、膣活で膣内環境を整えていれば、発症する可能性を低くできます。
尿漏れや子宮脱を予防できる
膣活で骨盤底筋を鍛えると、尿漏れや子宮脱を予防できます。
上述の通り、骨盤底筋は排泄をコントロールしている筋肉です。尿道を締めることで、尿が漏れてしまうのを防いでいます。
骨盤底筋は、出産でダメージを受けたり年齢を重ねたりすることで衰えてしまうため、早いうちから膣活をして筋力をアップしておけば、尿漏れを予防できます。
また、膀胱や子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保つことにもつながり、将来的な子宮脱の予防も可能です。
性交時の感度がアップする
年齢とともに骨盤底筋の筋力が低下すると、外陰部や膣の筋肉も衰えてしまいますが、膣活を行えば膣内の血流がよくなり、筋肉量も増えて膣壁がふっくらとしてきます。
それに伴って「膣圧」が上昇し、性交時の感度もアップする可能性があります。
膣内の状態がよくなれば性交痛も改善され、パートナーとの関係もこれまで以上に良好になるでしょう。

