「お金の使い方の満足度低下」が示す節約志向の弱まり
チカ場さんの事例からは、現代のシニアが直面している「節約疲れ」と、それに伴う諦めの心理が見えてきます。
ハルメクが発表した「お金に関する意識・実態調査2025」によると、お金の使い方への満足度は48.2%となり、前年から9.3ポイント低下しました。チカ場さんのような70代前半(70〜74歳)でも、満足度の大きな低下が見られます。
また、同調査で「これから節約・削減したい費目」の質問に対して、「食料品」を挙げる割合が前年より低下した一方で、「特にない」という回答が増加しました。これは、家計に余裕ができたわけではなく、長引く物価高に対して「もうこれ以上は削れるところがない」「節約を頑張る気力が湧かない」というシニア層の疲弊が表れていると考えられます。
チカ場さんのように、数十円の安さを求めてスーパーを回る体力的な負担と、それでも生活費が上がってしまう現実のギャップに疲れ果ててしまう人は少なくありません。結果として節約自体を諦め、近場のコンビニなどで買い物を済ませてしまう行動が、自分のお金の使い方に対する満足度をさらに下げてしまっているのかもしれません。
[参考資料]
株式会社ハルメクホールディングス「お金に関する意識・実態調査2025」
