◆処理できない感情が溢れた本番前
「思いで尻切れトンボ」をリハーサル中の八重樫と秋田東京公演(1月14日)、名古屋公演(1月24日)では、八重樫美伊咲とデュエットで「思い出尻切れとんぼ」を歌唱バージョンで披露。リハーサルでは入念にハモリを確認していたが、楽屋に戻ると涙が溢れるぐらいの不安に襲われていた。

「美伊咲ちゃんは歌が上手いし、雲組公演でソロ歌唱も経験してるから足を引っ張らないようにしなきゃと思っていたんですけど、処理できない感情が溢れちゃったんだと思います。声を掛けてくれたゆずちゃんに吐き出せたことで、本番では自分の実力は出し切れたと感じました。でも、本番の映像を見返すと、『もっと上手になりたい』って悔しい気持ちのほうが大きかったです」
◆空手で培った負けん気とアイドルへの道
そんな人一倍の負けん気は、4歳から11年間続けた空手で培ったもの。僕青に加入する前には、“日本一かわいい中学生”を決めるコンテスト「JCミスコン2022」で、約8000人の中からグランプリを受賞。「もともと目立ちたがり屋の性格ではあったんですけど、自分が楽しいと思えることを仕事にしたいという気持ちが強くなりました」。その夢を応援してくれた2歳年上の姉の後押しもあって、僕青のオーディションに応募した。

「オーディション会場には可愛い子ばかりで、これは落ちたなと……。控え室で真横にいた(青木)宙帆ちゃんはサッカーボールを用意していたり、(塩釜)菜那ちゃんはクラリネットを抱えていたり、『それなのに私は何も持ってきてない!』って。でも、その時の全力を出すのは私の人生のモットー。最終審査で空手の型を披露したんですけど、空手をしているときは『私は無敵』と思えるぐらい人格が変わるんですよ(笑)」