深夜2時の行列には“小学生連れ”の家族も…ボンボンドロップシール異常流行の実態。29歳女性は「仕事にも集中できず、夫も『いい加減にしろ!』と…」

深夜2時の行列には“小学生連れ”の家族も…ボンボンドロップシール異常流行の実態。29歳女性は「仕事にも集中できず、夫も『いい加減にしろ!』と…」

「使い道はわからないのに、どうしても欲しい」——立体シール“ボンドロ”をめぐり、入荷情報を追って深夜から行列、警察が出動する騒動まで起きている。SNSの拡散と希少性が生む熱狂の正体を、専門家の分析と現場取材で追った。

◆「正直、使い道はわからないんです」

[デジタル洗脳]の恐怖
立体シール「ボンボンドロップシール」
クーリア社が開発した立体シール「ボンボンドロップシール」、通称ボンドロ。ぷっくりしていてかわいいと話題になり、発売から1年半で100万枚の売り上げを記録。文具業界全体の年間利益と並ぶほどのヒットとなった。その人気ぶりは異常ともいえ、2月4日、品薄と混雑防止を理由に小売り大手のロフトが全国での販売中止を発表した。

「正直、使い道はわからないんです。でも、なんとしてでも絶対に欲しいんですよね」

そう語るのは、都内在住で看護師として働く真田かおりさん(仮名・29歳)だ。彼女のバッグの中には、話題沸騰中のボンドロが何十枚も入っていた。

「今や普通に店頭で買うことは不可能に近いです。シールの発売情報をリアルタイムで発信してくれるSNSのアカウントやオープンチャットがあるのでそれを見て、前日や前々日の入荷状況をチェック。ヤマを張ったうえで開店2~3時間前から並び、やっと買えるか買えないかの世界です」

真田さんがシール集めに熱中し始めたのは’25年の秋頃からだが、この異常なまでのハマりぶりには、SNSが強く影響している様子だ。

「もともとキャラクターグッズは好きでしたが、たまに見かけたら買う程度でした。それが去年の秋ぐらいから、YouTubeやインスタのショート動画に頻繁にボンドロという言葉が出てくるようになって。最初は『かわいいな』と思うくらいだったんですが、日に日に関連する動画がたくさん表示されて。気づいたら自分もハマって買い集めるようになっていたし、世間的にも大ブームになっていました」

[デジタル洗脳]の恐怖
真田さんのインスタの検索画面。「スクロールしてもしてもシールの動画ばかり。確かに洗脳されているかも」とため息

◆ブームの中心にいるのは20~30代の女性たち

真田さんのシール熱は、中毒と言えるほど高まっていく。

「仕事中も『今シールが買えた人がいるんだろうな』と思うと、すごく悔しい気持ちになって集中できないんです。家に帰っても家事もせず風呂にも入らず、一心不乱にシールの入荷情報や動画を見てしまう。偽物や模造品も横行していますが、それを買うのは絶対に嫌。シールには『交換レート』という希少性に応じた共通概念がなんとなくあるんですが、一番価値の高いクーリア製の本物のボンドロだけを追い求めて、時間もお金も浪費する日々です」

ただ、ふと我に返って自己嫌悪に陥る瞬間もあるという。

「本当は旅行とか貯蓄とか、もっと将来のことにお金を使いたい。自分でも『何やってるんだろう』と思うけど、シールが買えなくなると思うと……。もうどうしようもなくやめられないんです。最近、国内では飽き足らず、仕事を休んで韓国に日帰りで買いに行こうとしていたのが夫にばれ、『いい加減にしろ!』と怒られました」

このブームの中心にいるのは、子供だけでなく20~30代の女性たちだと判明。近頃は「平成女児」などと呼ばれる彼女たちは、こう口を揃える。

「常にスマホからシールの情報が入ってくるので、寝ても覚めても『欲しいな』という衝動が止まらないんです……」


配信元: 日刊SPA!

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