
いまやキャッシュレスが当たり前の時代。クレジットカード(クレカ)を日常的に使う人は多いでしょう。ただ、注意したいのは、クレカは決して魔法の道具ではないということ。必ず後から支払わなくてはならないということを忘れてしまうと、最悪の事態を招くことも……。本記事では、永峰英太郎氏の著書『人はこんなことで破産してしまうのか!』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集。クレカで最悪の事態に陥ったケースを見ていきましょう。
一人暮らしのために「リボ払い」を使い始めた20代男性
社会人1年目の男性は、同僚のススメで、初めてクレジットカードを作った。とはいえ、当初は利用せず、現金や二次元コード決済などで買い物をしていた。
2年目、男性は親元を離れ、一人暮らしを始めた。洗濯機、冷蔵庫、ベッドなどを買い揃える必要があり、初めてカードを利用した。一括払いは難しかったので、毎月1万円ずつのリボ(リボルビング)払いを選択した。これは、利用金額や件数に関わらず、毎月の支払い額が一定になる方法だ。
リボ払いについて、男性は「これは便利だ」と思った。実際は、年15%程度の金利がかかっているのだが、あまり深く考えることはなかった。カードを使うとポイントが貯まるのもメリットに映った。
こうして男性は、買い物の多くをリボ払いで行うようになる。
その後、賃貸物件の更新となり、2ヵ月分の更新料を払う必要が生じた。男性は、カードのキャッシング枠を利用した。ここでもリボ払いを選択した。
この時点で、カードは利用の限度額に達した。
次々とカードを作り、返済額は月20万円超に
男性は新たなカードを作る。そうすると、新たにキャッシングができるため、生活は楽になったような気がした。そして、そのカードもすぐに利用限度額まで使い込んだ。3社目、4社目と、新たなカードを作っては、すぐに限度額に達するという状況に陥ってしまう。
やがて、毎月の支払額は20万円を超えた。しかもリボ払いであるため、返済のほとんどは利子のみで、債務総額はなかなか減らず、生活はどんどん窮地に追い込まれていった。その結果、毎月の返済も滞っていき、カード会社から多額の遅延損害金と一括返済を請求されることになった。
万事休す。彼は、リボ払いで破産することとなった。
