◆「悠仁殿下に側室を」との矯激な主張
一部に「悠仁殿下に側室を」との矯激な主張がある。これには、無理矢理反対しないが、積極的に賛成もしない。むしろ私が皇室を滅ぼしたい勢力の一員なら、笑いを嚙み殺す。まず、お妃探しをギリギリまでサボる。お妃が見つかれば女性週刊誌をたきつけてバッシングの餌食にする。そして、お世継ぎづくりができないほど、ご公務漬けにする。「国民は将来の天皇陛下、皇后陛下に来ていただきたいのだ。無くして良いご公務など無い」などと偽善をまき散らしながら。そこへ側室制度を導入して、国民と国際世論の反感を醸成。子供が生まれなかったら終了。
側室制度は昔は役に立ったこともあったが、絶対条件ではない。
与野党問わず、わかっている議員は口をそろえる。「我々は一時の民意を受けているにすぎない。本来ならば、皇室について語る資格があるのかも問われてしかるべきだ。ただ過去の日本人から受け継いでいた皇室を守るだけが仕事だ。未来の日本人に受け継いで、未来のことは未来の日本人に決めてもらう」と。
よく政治家の悪口を言って留飲を下げる向きがあるが、皇位継承問題に関しては「わかっていない世論に対し、わかっている政治家」の構図だ。この時代に、このように政治家が与野党ともに現れた奇跡。
日本は神の国だと実感する。

―[言論ストロングスタイル]―
【倉山 満】
皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売

