中国渡航自粛、「春節」がズレても客足は落ちない…能登地震から2年。〈金沢兼六園の1月〉数字が示した「答え」【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】

中国渡航自粛、「春節」がズレても客足は落ちない…能登地震から2年。〈金沢兼六園の1月〉数字が示した「答え」【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】

実は、今の景気回復は「戦後一番長い」記録を更新しかけています。2026年7月には、あの「いざなみ景気」を抜く可能性が出てきました。その足音を裏付けるように、観光地では「底力」が見えています。札幌雪まつりは令和最多の客入りとなり、金沢兼六園も中国からの渡航自粛という逆風がありながら、2年連続で入園者が増えました。一方で、社会の景色は少しずつ変わっています。雇用が改善したことで、生活苦による「金融機関強盗」は年間たった2件に激減。その反面、特殊詐欺の被害は過去最悪となり、犯罪の主流が「力ずく」から「騙し」へとシフトしています。景気、観光、そして治安。4つのデータから、2026年の日本社会のリアルを、エコノミストの宅森昭吉氏が読み解きます。

GDPギャップ改善で「デフレ脱却景気」の命名も現実味

身近なデータは、26年7月に「いざなみ景気」を上回る74ヵ月連続の戦後最長の景気拡張期間になる可能性を示唆。

最近の景気と関連の深い身近なデータは、引き続き「但し書き付きの緩やかな回復」を示唆するものが散見されます。26年7月に「いざなみ景気」の73ヵ月間を上回る74ヵ月連続の戦後最長の景気拡張期間になる可能性が大きくなっています。GDPギャップが25年10~12月期からプラスが継続し、デフレ局面に戻ることがないと判断されるようなら「デフレ脱却景気」と名付けられてもよいのではないでしょうか。

出所:内閣府に加筆 [図表1]景気の基準日付 出所:内閣府に加筆 *平均は第2循環~第16循環の平均

26年さっぽろ雪まつり、観客253万人で「令和最多」を更新…

26年「さっぽろ雪まつり」観客数は253.9万人で前年比+9.1%の増加。令和になっての最多を記録。

今年も2月4日から11日の8ヵ間の日程で行われた、「さっぽろ雪まつり」の全体の観客数は253.9万人で前年比+9.1%の増加になりました。令和になって、最多の観客数です。メイン会場の大通会場は192.6万人、前年比+8.8%の増加、25年は前年比減少だったつどーむ会場が61.3万人、+10.0%の増加でした。

令和の「さっぽろ雪まつり」の全体の観客数は20年(令和2年)の157.5万人をボトムに、コロナ禍で会場開催が中止になった21年、22年を挟んで、23年175.0万人、24年238.9万人と増加したあと、25年は、つどーむ会場の減少で232.7万人と減少していました。26年(令和8年)の253.9万人は令和で最高人数。19年(平成31年)の273.7万人以来の水準です。

出所:札幌観光協会 [図表2]さっぽろ雪まつり 観客実績 出所:札幌観光協会 ※令和3年/令和4年は、コロナで会場での開催中止、オンラインで開催。令和5年は大通会場のみ

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