中国渡航自粛、「春節」がズレても客足は落ちない…能登地震から2年。〈金沢兼六園の1月〉数字が示した「答え」【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】

中国渡航自粛、「春節」がズレても客足は落ちない…能登地震から2年。〈金沢兼六園の1月〉数字が示した「答え」【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】

中国の渡航自粛や春節ズレの逆風でも…1月の金沢・兼六園入園者、地震後2年連続で増加

1月の金沢兼六園・入園者数は、能登半島地震発生で落ち込んだ24年のあと、25年・26年と2年連続で前年同月比増加。

24年元日の能登半島地震の発生から2年と2ヵ月近くが経ちました。金沢兼六園の入園者は、能登半島地震の影響で24年1月は7.1万人、前年同月比▲38.7%と落ち込んでいます。24年は桜の開花で入園者が倍の100%に増えた4月を除いて、12月までの11ヵ月で前年同月比減少となりました。

25年1月の金沢兼六園の入園者は14.1万人、地震の影響の反動で前年同月比+97.6%と9ヵ月ぶりの増加。また、地震前の23年1月に比べると+21.2%の増加と、地震の影響を跳ね返したかたちです。

ただし、25年の春節の連休は1月28日(火)~2月4日(火)までの8日間で、24年の春節の連休2月10日(土)~17日(土)より早く、1月の前年同月比を高めている面を考慮する必要があります。26年の春節の連休(中国本土)は2月15日(日)~2月23日(月)までの9日間なので、中国の日本への渡航自粛要請と併せ1月の前年同月比にはマイナスに働いたはずです。

そうしたなかでも、25年1月の金沢兼六園の入園者は14.6万人、前年同月比+3.2%と増加になりました。入園者数の前年同月比増加は、25年1月以降、お花見の影響で減少となった25年4月を除き、25年中は前年同月比増加が継続しました。 

出所:金沢城兼六園管理事務所 [図表3]金沢兼六園入園者数 出所:金沢城兼六園管理事務所

25年の金融機関強盗が「年間2件」の極少水準に至った背景

25年の金融機関店舗強盗事件発生件数は2件と23年・24年の11件を下回る極めて少ない数字に。

生活に行き詰って犯行におよぶことが多い金融機関店舗強盗事件発生件数は、完全失業率との相関が高く、2006年~25年まで20年間の相関係数は0.674です。25年の完全失業率は2.5%だったことに代表されるように近年は雇用環境が改善していることから、金融機関店舗強盗事件発生件数も少ないようです。

出所:日本防災通信協会、総務省 [図表4]金融機関店舗強盗事件発生件数、完全失業率推移 出所:日本防災通信協会、総務省

最近の金融機関店舗強盗事件発生件数は22年17件のあと、23年は11件と減少しました。24年は9月に4件と6年半ぶりの多さになったため年間合計の数字の悪化が一時懸念されましたが、結果は11件で前年比横這いにとどまりました。25年は1月、2月が各1件ずつの発生で、そのあと3月から12月まで10ヵ月連続で0件になりました。

出所:日本防災通信協会調べ「防災通信」 [図表5]金融機関店舗強盗事件・発生の業態別推移 出所:日本防災通信協会調べ「防災通信」

あなたにおすすめ