55歳ユミの恋愛ルポ第1話。最近耳にすることが増えた「セカンドパートナー」という関係。不倫とは違うと言いつつ…ハマってしまう人も多い。普通の主婦が、このまま人生を終わらせたくない、もう一度女性として愛されたいと思うことは贅沢なのでしょうか?
「不倫」とは違う?「セカンドパートナー」という関係
「不倫」という言葉には、どこか後ろ暗さや罪悪感がつきまとう。それを払拭したいのか、最近少しずつ「セカンドパートナー」という言い方を目にすることが増えてきた。
本来、「セカンドパートナー」とは、肉体関係を伴わない、文字通り「配偶者ではない、2番目の精神的つながりのある伴侶」という意味だったのだが、今はその定義も崩れつつある。
「不倫じゃないのよ!ただのセカンドパートナーなの」と言えば、男友達の延長線上で、友達以上恋人未満というニュアンスも漂う。不倫する人にとっては、かっこうの言い訳となっているのかもしれない。
「気の合わない夫と、四半世紀もがんばってきたんです。50歳を超えたら、男女問わず友達が増えたほうが残りの人生は楽しくなるはず。そんなふうに思っていました。でも浮気したいとか恋人が欲しいとか思っていたわけではないんです……」
そう言うのは、ユミさん(55歳・仮名=以下同)だ。小柄でスレンダーな彼女は50代にしては若々しい。表情が少し曇っているのが気になった。
「期待される姉」にコンプレックスを抱き続けた子ども時代
ユミさんは、ごく普通のサラリーマン家庭で育った。しかし、美人で勉強もできた2歳違いの姉に、子どもの頃からコンプレックスをもって育った。
「特に母は姉に夢中でしたね。『頭がいいから東大だって行けるかも!』と、せっせと塾に行かせ、高校時代は当時まだ珍しかった歯の矯正や、夏休みにカナダに短期留学させたこともありました。
父はエリートでもないし、母は姉が中学に入った頃からパートを始めたくらいだから、うちにそんなお金があったとは思えないんですが、姉にだけはお金をかけていましたね」
母に褒めてもらえないことで心には小さな傷がたくさんついていた。自分は自分でがんばればいい。そうわかっていても、傷は癒えるどころか増える一方だった。

