家族との別離。癒やされぬ自己肯定感の低さ
母の期待を一身に背負った姉は、東大ではないものの国立大学に合格した。しかしその後、心を病んでしまう。母を振り切ることができず、自分の意志と母の過干渉との間での葛藤が強すぎたのだろう。
ユミさんはそんな母と姉を見るのがしのびなくて、私立大学に合格すると家族にはあまり関わらないようになっていった。
「学生時代はいろいろなアルバイトをしましたね。当時、女性バンドのプリンセスプリンセスが流行っていて、いつも元気をもらっていました!サークルも合コンも忙しく、大学時代はあっと言う間に過ぎていきました」
そんな青春時代の中でも、彼女は常に「自分はここにいていいのか?」「価値が低いつまらない人間なのではないか」と心の中で自分に問いかけてしまう癖があったという。
それは育った環境の中で、彼女に根づいてしまった自己肯定感の低さなのだろう。
後に、セカンドパートナーという関係にハマってしまった原因となるのかもしれない。
バブル崩壊後入社組の見た地獄
バブルが弾けた後だったが、卒業後はなんとか中堅企業に就職することができた。
「景気が悪くて社内はギスギスしていましたね。私の上司がいきなり左遷されたことがあったんです。人格者で本当に素晴らしい人だったのに……。納得がいきませんでした」
大手の金融機関でさえ破綻するような世の中。そんな中でユミさんは何とか働いたが、給料は思うようには上がらなかった。
「がんばったけど、結局、女性は男性のように昇進することもできなかったし、職場は昭和的な雰囲気を引きずってました」
ちょうど人生が行き詰ったと感じていた頃……その後の彼女の人生を大きく左右する出会いがあったのだ。
- 【第二話】セカンドパートナーの沼!妊娠中に発覚した夫の裏切り
- 【全話読む】55歳ユミの場合。主婦が溺れた「セカンドパートナー」という沼
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。

