◆【事例2】「私、なにかしたかな?」と困惑

明らかに距離を詰めてきたため、「これは“あおり運転”だ」と小林さんは確信した。
「こういう経験ははじめてで、『私、なにかしたのかな?』と困惑しました。焦って事故を起こすのがイヤだったので、できるだけ平常心でいようと深呼吸をして運転を続けたんです」
しかし、あおることに飽きたのか、白い車は右車線へ移動した。
「これで、不快なあおりから解放される……」
ホッとした瞬間、今度は小林さんの目の前に割り込み、ノロノロと走り始めたのだ。
「制限速度が40キロの道で20キロほどのスピードしか出していなかったので、迷惑でしかありませんでした。でも、“あと少しで家だし”と思って我慢しました」
◆“あおることに必死で”パトカーに気づかず
すると、「そこの白い車、止まりなさい」という声とともにパトカーが近づいてきたという。たまたま現れたのか、誰かが通報したのかはわからなかったが、「今日はツイてる日だ!」と小林さんは思ったそうだ。「私を“あおることに必死で”パトカーに気づいてないなんて、愚かだなって思いました」
白い車は止まることを渋っていたが、3回目の呼びかけでようやく停車。小林さんはその光景を横目で見ながら“なにごともなかったように”通り過ぎたという。
「相手の顔はハッキリと見えませんでしたが、黒いサングラスをしていてチャラそうでしたね。警察官に厳しく詰め寄られていました」
アホすぎる——。
思わず小さく呟いた小林さん。安全運転を続けながら、少しだけ“スカッ”とした気分を味わった。

