「酷すぎる…」感情的な罵倒や非難に頭を抱える会社やお店…「Googleのクチコミ」はどこまで許される?名誉毀損になる投稿・ならない投稿【弁護士が解説 】

「酷すぎる…」感情的な罵倒や非難に頭を抱える会社やお店…「Googleのクチコミ」はどこまで許される?名誉毀損になる投稿・ならない投稿【弁護士が解説 】

名誉毀損にならなかった場合にできること

■「侮辱」を理由に削除請求

名誉毀損とならないような投稿でも、例えば「P社長は無能だ、キモい、死ね」など、具体的な事実の適示なく人を侮辱するクチコミについては、侮辱の内容が、人種・国籍・民族・宗教・年齢・障がい・性的指向などを理由にした中傷や蔑称の場合はヘイトスピーチとして削除請求できる可能性があります。

■裁判所に削除仮処分の申立て

Googleに任意で削除してもらえない場合は、削除仮処分の申し立てを裁判所に行うこととなります。仮処分においては、任意での削除申請と基本的には同じような法的主張を行います。裁判所の仮処分による削除命令が出れば、たいていGoogleはそれに応じます。

仮処分が決まった場合、およそ2週間で、クチコミが削除されます。削除仮処分の申立てでは、説得的な理由を述べる必要があるほか、添付書類を含めて英訳を用意する必要があるため、個人での準備はハードルが高いものとなっています。

 名誉毀損とはならないクチコミの例

Googleクチコミでは「コメントがなく星1つだけ」というケースもよくあります。このような低評価のみのクチコミも、会社やお店の評価を下げる可能性はあります。しかし、このようなクチコミは、あくまでも個人の感覚的な感想であり、名誉毀損の成立要件である「具体的な事実を挙げているもの」ではありません。

そのため、名誉毀損とはならず、当該クチコミを名誉毀損を理由に削除することは難しいでしょう。このようなクチコミに対しては、高評価のクチコミを増やすことによって希釈化するという対応が有効といわれています。

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