◆「ウォラララーーーーー!!!!!」ヤンキーに飛び蹴りを……

鉄橋付近の堤防下には、金髪リーゼントに剃り込み、アイパーとグリグリパンチのN高ヤンキー3人がたむろしている。
数は同じでも、見た目怖いしやっぱ高校生は身体が大人なのよ。
何よりも空き缶を口に咥えてたり、ビニールでスーハースーハーしながらフラフラヘラヘラしてる人間を初めて見たから57はビビりたおしていた。だけどMちゃんは構わず2人に「まず堤防を滑り降りながら、跳び蹴りを喰らわす。その後はとにかくヒット&アウェイ。あいつら捕まると力強いし、ドーピングで無敵状態だから絶対捕まるな!捕まったら、捕まった奴ごと川に蹴り落とせ!後バレるから大きい声出すな!」とか言ってくる訳。
まず俺から行くから後に続けとMちゃん。
Mちゃん堤防の上から滑り降りながら、爆裂大きな声で「ウォラララーーーーー!!!!!」
えぇぇ!? 大きい声出すなは?
てかMちゃん、やってる事が北斗の拳の牙一族と同じじゃん!
気付くヤンキー。ビビって動けない57。1人大暴れするMちゃん。
「早ょ来い!」Mちゃんに呼ばれ牙一族の如く堤防を滑り降りMちゃんに加わる2人。
ヒット&アウェイ! ヒット&アウェイ。
おそらく時間にして1、2分だったと思うし、ヘロヘロの相手だったから成立してたかも知んないけど、ビビりたおしてた57からすればいつまでやんの?ってな感じ。
しかも最後の最後に57は捕まってしまい反撃され「あ~ぁ終わった…」と思ってたら、Mちゃんが飛び蹴り一閃!
57もろともヤンキーを川に突き落として助けてくれた!
そして「哲也早く上がって来い!逃げるぞ!」とMちゃんが叫んだので急いで岸に上がって撤退!
少し離れてから「うちらの街でラリっちょんじゃねーぞ」とMちゃん吐き捨てたけど、こっちは顔バレしてないか?報復されないか?とマジで数日間は生きた心地がしなかった…
◆大人になった今の思い「シンナーはしないのが一番!」
でもね、実は一番生きた心地がしなかったのは、満潮の川に制服のまま突き落とされたとき。5歳から12歳までスイミングスクールに通って泳ぎには自信あったのに、着衣のままだと全然思った様に泳げず若干溺れそうになってて、実はそれにクソビビってたんだよね。
なので皆さん、着衣での泳ぎには充分気を付けて下さい。
現代は色んな情報も入ってくるし、色んな物が身近に溢れて色んな誘惑があると思う。
シンナーって聞いて「そんな古臭くてダセェもんしねぇよ」とか「ダセェ」とか言う人もいるだろうけど、そう!しないのが一番!
種類の問題なんかじゃないよ!
シンナーだろうが大麻だろうが覚醒剤だろうが57から言わせてもらえば、薬理作用が違うだけで薬は薬。ダセェのはみんな一緒!
ラリってる奴なんて端から見たらとにかくダセェだけだから。
気持ち良くなりたけりゃ芸人が一番!
自分の発した言葉で笑いが起きた時程気持ち良い物はないぜ~♪
余談だけど、芸人になって草刈りのアルバイトをしていたとき、「草は吸うもんじゃない!刈る物だ!」とバイト先の先輩に言われて、この人とは仲良く出来そうだ!と思ったのは、ここだけの話。
【池田57CRAZY】
1975年8月17日、山口県宇部市出身。2016年、実の娘・池田レイラとともに父娘コンビ「完熟フレッシュ」結成。著書に『親子漫才!』(KADOKAWA)

