いちき串木野市は、鹿児島県の西側にあり、海と山に囲まれた自然豊かな街です。 新鮮なまぐろをはじめ、海の幸を楽しむことができ、農作物も豊かで「食のまち」として注目されています。 温かい気候と地元の人々の暖かさが心地よく、穏やかな生活を求める方にぴったりの場所です。 また、3つのJR駅と、2つの高速インターチェンジがあり、都市部へのアクセスも良好。 歴史と文化が息づくこのまちは、新しい生活を始めるのにも優しい環境が整っています。 そんな、いちき串木野市に移住した方にお話を伺っています。

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いちきくしきのい〜くらしナビ |
前編では、静岡県からいちき串木野市へ移住して10年になる「マーメイドもも」こと鮫島百桃子さんの歩みをご紹介しました。全編はこちら
後編では、そんなももさんが実践する自然の中での子育てや、マーメイド活動を通じて伝えたい環境への想いについて伺います。
第5章 自然と共にある子育てと海の遊び場
スマホよりも、海と友だち
ももさんは、2人の男の子を育てるお母さん。長男は小学3年生ですが、まだスマホを持っていません。 その代わりに彼らの日常にあるのは、波の音や磯の香り。 都会の子どもたちと比べて、「うちの子は自然派の生活をしているなぁ」としみじみ感じるそうです。
ももさんの妹さんご家族は埼玉県で3階建ての家に暮らし、小学2年生でスマホを持っているとのこと。 一方で、ももさんの息子さんたちは、家の前で泳ぎ、魚を追いかけ、服のまま海に飛び込むこともある。
どこかのアジアの民族みたいだよねって、みんなで笑いました。笑
子育ての舞台は、海と空と山が広がる自然そのものです。

庭に海がある暮らし
放課後に子どもたちが駆け出すのは、家の前にある使われなくなった船着き場。そこはまさに「庭に海がある」ような場所です。 水着に着替える間も惜しんで、服のまま飛び込むことも。泳ぐだけでなく、アジ釣りをしたり、冬には藻場に潜んだカマスを捕まえて夕飯にしたり──。
「この前、藻の中を覗いたら魚が突っ込んでいくのが見えて、“取りに行こう!”って洋服のまま息子と突っ込んでいったら、大きなカマスが取れました。笑」
その魚はその日のうちに夕飯の食卓に並びました。 遊び場であり、食卓を支える漁場でもあるこの場所は、都会では考えられない“日常の贅沢”。
ももさん自身も、子どもたちを学校へ送った後や寝かしつけ後の夜に、家の前で「釣り」を楽しむことがあるそうです。
コチ釣ったり、イカ釣ったり。堤防の上からアジが見えたらすぐアジ釣りを始めちゃいます。釣り人にとっては最高の環境ですよね。笑
学校の授業でクエを釣る
羽島小学校では夏に『海辺で遊ぼう』という授業があります。 高学年は釣り竿を、低学年はバケツを持って、薩摩藩英国留学記念館の前で海と親しむ授業です。
「みんながカサゴをばんばん釣ってる中、うちの子が釣り上げたのは、なんとクエ(笑)。“高いやつ!”って盛り上がって、そのまま家の水槽で今も家族の一員として泳いでます。」

「正直、都会に比べると塾や習いごとの選択肢は少ない。でも、“自然と友だちになれる教育”はここでしかできない。」
祖母も「埼玉に住む妹夫婦の子どもたちを夏期留学させたい」と言うほど、ももさん達家族が暮らす毎日は外から見ても魅力的です。
第6章 南国化する暮らしと地域文化の探求
庭でバナナを育てる
玄関先で青々と茂るのは、なんとバナナの木。 「玄関前にドンと植えちゃいました。笑」と笑うももさん。羽島に住むサーファーの友人から譲ってもらった苗をきっかけに、今では房が実るようになりました。
青いうちに収穫して、家の中で吊るして追熟。黄色くなったものから食べていく。
バナナって雑草みたいにどんどん出てくるんですよ。茎も水分が多いからサクッと切れて。我が家の無農薬バナナです。笑
収穫と伐採を繰り返しながら、南国のような暮らしを楽しむ日々。 「庭でバナナ育てて収穫できるなんて最高ですよね。窓から庭に実るバナナ見るのも好きなんです。」と、笑顔を見せます。

食卓に広がるバナナハート
さらに、花の部分「バナナハート」まで食べられると知り、フリッターに挑戦。 「中の花を衣にくぐらせて揚げると、サクサクしておいしいんですよ。」
全国の道の駅でもぽつぽつと販売され始めたバナナハート。炒め物や炊き込みご飯など、東南アジアの食文化を自宅で楽しめるのもゆったりした田舎ならではの魅力。
いちき串木野ライフ、満喫してます。

