第7章 マーメイド活動と環境への貢献
ゼロから作ったマーメイドプログラム
ももさんがマーメイドにのめりこんだ経緯についてもお話を伺いました。
幼少期に観た映画『スプラッシュ』に憧れて、「私もマーメイドになってみたい!」と始めたマーメイド活動。 14kgもあるシリコン製の尾びれを取り寄せたのがきっかけでした。

当初は「危険すぎる」と団体から相手にされず、「それなら自分でつくろう!」と、独自に教本やプログラムを立ち上げ。 全国的にもようやく一般的になりつつあり、今では“マーメイディング”という新しいジャンルとして認知されるようになりました。

海と社会をつなぐマーメイド
マーメイドとしての活動は観光やイベントだけでなく、出会いや体験の場でも喜ばれています。
最近では、とある団体からの依頼で、車椅子の女の子にサプライズ登場。 「人生2回目の海」という女の子に会うため、野球部の高校生たちが足場を整備し、障がいのある子たちと海に入る予定でしたが、その日はまさかの津波警報。 海に入るのは断念したものの、グリーティングでの対面は実現し、忘れられない時間になりました。
また、吹上浜フィールドホテルではアクティビティとしてマーメイド体験を提供。 ホテルのプールで変身体験をサポートし、訪れる人々に特別な時間を届けています。

「人魚の涙」を拾う
マーメイド活動は、環境への貢献にもつながっています。 浜辺で集めたマイクロプラスチック──“人魚の涙”と呼ばれる粒を使ってアクセサリーを制作。 遊びながら環境を守る工夫を、子どもたちと一緒に楽しんでいます。
「海は私たちの生活の一部だから汚いまま放っておけないよね」って、よく友人と話をするんですよ。
「海ゴミ拾い箱」を設置したり、地域の方と海洋ゴミの回収作業を続けたり。 小さな一歩を積み重ねながら、海と人をつなげています。

第8章 多様な働き方とメッセージ
田舎だからこそ、多様に働く
夏はインストラクターやマーメイド活動、冬は潜水作業やカフェの仕事。 都会のように「一本の大きな柱で稼ぐ」よりも、いくつもの仕事を組み合わせて暮らすのが地方流。
冬場は漁船に絡まったゴミを除去するために潜水士としての活動をしています。 近所の薩摩藩英国留学記念館でカフェのお手伝いもしたり。 様々な人との関わりの中で、人と人との出会いが次の仕事に繋がるんですよね。
移住者へのメッセージ
「地域を盛り上げたい」よりも、「自分たちが幸せであること」を優先する。 それがももさんの人生観。
だからこそ伝えたいのは── いちき串木野は“好きなことを極端に楽しめる人”にこそ合う場所だということ。 自然や海に代表されるような自分自身の”好き”が明確なら、ここは天国。
子育て環境も「都会にない豊かさ」を与えてくれるはずです。

