日本人より働く時間が短いが、GDPは日本の1.37倍…「スウェーデン」に住む会社員が、“原則17時以降の残業ナシ文化”のなかで、実は21時半以降も働いている理由

日本人より働く時間が短いが、GDPは日本の1.37倍…「スウェーデン」に住む会社員が、“原則17時以降の残業ナシ文化”のなかで、実は21時半以降も働いている理由

在住25年でわかった、スウェーデンと日本の「差」

少々乱暴な物言いかもしれないが、スウェーデンの人々は日本の人々に比べて、子育ても仕事もうまくしているのではないだろうか。もしくはスウェーデンは日本に比べて、子育ても仕事もしやすい環境にあるのではないだろうか。

京都大学の学部生だった00年に交換留学生としてスウェーデンで生活を始めてからすでに25年の年月が過ぎようとしている。

1年間の交換留学の後はスウェーデンの大学院に進学し、経済学の修士号と博士号を取得。また、大学での勉強のかたわら、スウェーデンの経済や社会についてまとめた『スウェーデン・パラドックス高福祉、高競争力経済の真実』(共著、日本経済新聞出版)を執筆もした。

そんな中でスウェーデン社会の仕組みや人々の考え方をよく理解したつもりではいたが、17年に長男が生まれてからは、子育てをする親としての新たな視点でスウェーデン社会と向き合うこととなった。

息子が生まれてからこれまでを振り返ってみて思うのは、子育てと仕事の両立が可能で、男性・女性が性別にかかわりなく自分の生きたい人生を送れるスウェーデン社会の恩恵を私は存分に享受してきた、ということだ。それは、スウェーデンの制度によることも大いにあるが、それだけではないようにも感じる。

そんな私の生活を出発点とし、この社会がどのように成り立っているのか、子育て世帯がどのように暮らしているのかを描きながら、日本社会が男女平等を実現していくための教訓や示唆を考えていこうと思う。

佐藤 吉宗

SEB

シニア・データサイエンティスト

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