◆「強引なぐらいの人が好き」を誤解?
いままで見たこともないような鋭いSさんの表情。そして、お酒に酔っていることもあり上手く抵抗できないことが、恐怖心を掻き立てる。けれど、静子さんが恐怖で震えはじめるとSさんは嬉しそうにニヤニヤと笑い、「そういう顔が最高だよ」などと囁きはじめたとか。「これから何をされるのかと、恐怖のあまり鳥肌が立ちました。そして無意識に、ぶわっと涙があふれてきたのです。思わず泣き出した私を見て、Sは驚いていました。そして狼狽えた表情で『え……っと、どういうこと?』と質問してきたのです」
静子さんが思わず「こっちが聞きたい」と泣きながら伝えると、Sさんは「マッチングアプリのプロフィールに『強引なぐらいの人が好き』って書いてあったし、メッセージのやり取りでも『Sっぽい人がタイプ』と書いてあったから」と、ションボリ。
◆勘違いのまま自然消滅に

翌日は観光して帰宅する予定だったが、Sさんの様子を気遣って、静子さんのほうから「今日は、もう帰ろう」と提案。帰りの車内では「勝手に勘違いしていて申し訳なかった」と謝罪があったものの、そのあとは1時間ほぼ無言の状態が続いたという。
「何を話せばいいかわからなかったし、Sも同じ感じだったと思います。その後、向こうからの連絡はないですし、私からもしていないので、自然消滅のような状態です。誤解が生んだ恐怖のラブホ体験をして、意思の疎通って難しいと実感しました」
初対面はもちろん、これから関係を深めていこうという相手との意思疎通は難しいもの。婚活アプリやマッチングアプリで出会いを求める人も増えているが、プロフィール欄への記載やメールでのやり取りには十分に気をつけてほしい。
<TEXT/山内良子>
【ハッシー橋本】
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 X(旧Twitter)@hashimotosan84

