
月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。
今回は、食のトレーナー、原田マチ子さんによる、更年期の女性の健康を考えた「応援めし」をお届けします。
こんにちは。
食のトレーナー、原田マチ子です。
50代、更年期世代のカラダを整え、元気にする「応援めし」。
空や風が秋らしく、過ごしやすくなってきましたね。
私は朝のウォーキングを再開しました。
とはいえ、まだ湿気が多かったり、朝晩と日中の気温差が大きかったり。なかなかリズムを整えられず、体調をくずしやすいので要注意です。
今回は季節の変わり目の不安定な時期に向けて、心と体を整える疲労回復レシピをご紹介します。
季節の変わり目の疲労感は、実は脳の疲れ
「朝ごはん」がカギ!
季節の変わり目に感じる疲労感は、肉体というよりは脳の疲れ、つまりは自律神経の乱れからきているといわれています。脳が心と体に及ぼす影響は、交感神経と副交感神経のバランスに大きく左右されます。その影響力を自分自身でコントロールすることはできませんが、食事や睡眠、運動習慣で自律神経のバランスを整えることはできます。
そのために特に大切なのは、「朝ごはん」の習慣です。朝に、きちんと食事をすることで、心も体も目を覚まします。しっかり咀嚼(そしゃく)することで脳にスイッチが入り、朝から元気に活動するためのエネルギーを摂取します。朝ごはんを抜いてしまうと、寝起きから昼までが同じモードになり、脳が活性化されず午前中ボーッとしてしまったり、起きてからの気分が低いまま昼食に。朝ごはんをしっかり食べて脳にも栄養がいくことで、自律神経のバランスが取りやすくなります。結果、睡眠も安定し、精神的にも元気になるので、運動へのやる気も出てくるなど、良いリズムがつくられます。
脳の元気は食事から!
エネルギー不足になっていませんか
脳は私たちの体を動かす司令塔です。飛行場でいえば管制塔。管制官が指示を出してくれないと飛行場は機能しないのと同様に、脳が元気でないと、体は上手く機能してくれません。脳は体の全体のわずか2%の重量ですが、基礎代謝エネルギーは20%にのぼります。基礎代謝エネルギーとは、体が生命を維持するために消費するエネルギーで、呼吸や心拍、体温の維持、細胞の新陳代謝などに必要です。
夜中、寝ている間も脳のエネルギーは消費しています。そして、脳のエネルギー源は食事です。エネルギーが十分でないと、脳は私たちが快適に生きるためのホルモンを分泌してくれず、心や体の不調につながる可能性もあります。飛行場がスムーズに機能すれば滞りなくさまざまな場所に旅することができるように、脳が元気であれば、心や体の健康が保たれ、活力がわいてくることでしょう。

