元気の氣 昔の字には「氣」の中に米が!
生命力のある食材が元気な体をつくる
生命力のある食材というと、土から太陽に向かってどんどん伸びる稲穂がイメージできます。昔は「元気」の気は、米という文字が入って「氣」と書きました。秋は新米の季節、やはり元気といえばお米です。そして、肉や旬の野菜にも生命力がみなぎっているイメージです。食には多くのエネルギーが宿っており、それを食べた人もエネルギーを受け取ることができる。そのため感謝して食事をすることを私たちは小さい頃から学んでいます。現代は、グルテンフリーや三毒抜き、糖質制限などいろんな健康情報に溢れています。気温や環境によっても、何を選ぶか、何を食べるかが、とても難しくなってきたと思います。食事は生きていくために必要です。自分に合う食事法で、季節を感じ生命力の高い食材を感謝していただく。それが自身の生命力を高め元気な心と体をつくることに繋がっていくと私は考えます。
*次ページでは、疲労回復を促すビタミン豊富な豚肉やきのこ、食物繊維豊富なさつまいもを使った、元気になる簡単レシピをご紹介します。
疲労回復にビタミンB1豊富な豚肉と玉ねぎのアリシンがサポート
「豚バラの野菜巻き オニオンソース」
豚肉に豊富なビタミンB1は、糖質からエネルギーを生み出すのに欠かせない栄養素です。疲労回復にも効果があります。野菜と一緒に食べることでビタミンB群、抗酸化作用、食物繊維が相乗効果を生みだし、消化をサポートしてくれます。今回はバラ肉を使いますが、ロースより脂質は多いものの、テフロン加工のフライパンなら、他の油を使わずに肉の油だけで調理できるのがメリットです。
豆苗は栄養バランスに優れ、ビタミンCが豊富なため活性酸素を除去し疲労回復に効果があります。玉ねぎにはビタミンB1の吸収を助けるアリシンが含まれ、豚肉と一緒に摂ることで疲労回復を促進し、筋肉疲労や炎症を抑える効果もあるといわれています。ただしアリシンは加熱に弱いので、生食または軽く火を通す程度にするのがポイントです。

【材料(2人分)】
• 豚バラ薄切り肉…6枚
• 豆苗…40g
• にんじん…30g
• 玉ねぎ…1/4個
• しょうゆ…大さじ1と1/2
• 砂糖…大さじ1
• みりん…大さじ1
• 酒…大さじ1
• 片栗粉…適量
• 塩・こしょう…少々

【POINT】
薄く片栗粉をまぶしておくとカリッとジューシーに仕上がります
【作り方】
① にんじんはスライサーでスライスしておく。スライサーがない場合は、5ミリ程度の細切りにする。
② 玉ねぎはみじん切りにしておく。
③ 豚バラ肉に豆苗とにんじんをのせ、下から上へ巻きつける。
④ 塩・こしょうをして片栗粉を軽く肉にまぶす。
⑤ フライパンに④を並べ、豚バラ肉の油でカリッと焼けたら皿に盛り付けておく。
*テフロン加工のフライパンでない場合は、肉がくっつくことがあるので、少量の油を引いてから焼く。
⑥ ⑤のフライパンで玉ねぎを軽く炒め、しょうゆ、砂糖、みりん、酒を加えて絡める。
⑦ ⑤の豚バラ巻きに⑥の玉ネギソースをかけたら完成。
エネルギー(一人分)/296㎉ 塩分/2.21g たんぱく質/10.9g 脂質/21.4g 糖質/13g

