なぜ投資のプロは“暴落相場”でも「ニコニコ顔」になれるのか?機関投資家すら真っ青な状況で「待ってました」と買いを入れ、儲かってしまう納得のワケ

なぜ投資のプロは“暴落相場”でも「ニコニコ顔」になれるのか?機関投資家すら真っ青な状況で「待ってました」と買いを入れ、儲かってしまう納得のワケ

株価暴落に市場が悲鳴をあげ、機関投資家すら真っ青になる嵐のなか、なぜ本格派の長期投資家は「ニコニコ顔」で買い向かえるのでしょうか。その理由は、周囲の動揺に流されず、自分だけの「投資のリズム」を貫くことにあります。本記事では、澤上篤人氏による書籍『大逆回転前夜 資産防衛の最終警告』(明日香出版社)より一部を抜粋・再編集し、暴落局面でも動じない投資の鉄則について解説します。

「安く買って、高く売る」が投資の鉄則

投資の基本は、「安く買っておいて、高くなるのを待って売る」ことである。

その基本を守って、われわれ本格派の長期投資家は、株価が大きく売られて下がっているところを買いにいく。暴落している相場なら、なお良しだ。

暴落相場などで、大きく売られている時に買い注文を入れるのだ。とてもではないが、「儲かりそう」なんて気配は、どこにもない。むしろ、「買いが入ってきたのを、待ってました」の売りを浴びて、さらに下がるのがオチである。

普通に考えたら、とても買う気にはなれない。そういった誰も買おうとしない安値を長期投資家は、「待ってました」と買いに行くのだ。

利益成長力の高い企業も、売られる時は売られる。笑ってしまうのは、利益成長力が高いと大騒ぎしていたはずの企業の株式でも、下げ相場となるや一般の投資家たちは「損しそうだ」で売ってくるものだ。

そういった売り一色となった暴落マーケットで、われわれ本格派の長期投資家は「待ってました」と買いにいく。機関投資家も含めて多くの投資家が真っ青になって売りまくっている嵐の中を、ニコニコ顔で買いにいくのだ。

といっても、そんな時は暴落相場で株式市場全体が激しく売られているのだ。ただやみくもに「暴落の安値を買うぞ」といっても、まず買えるものではない。この企業とこの企業は、なにがあっても応援するのだ。そういった強い気持ちがあってこそ、誰も買おうとしない安値を買えるわけだ。

そう、「応援したい企業かどうか」が、われわれ本格派の長期投資家にとっての銘柄選択になるのだ。「儲かりそうだ」で買う一般の投資家たちが、手も足も出せない下げ相場や暴落相場だ。よほど応援の気持ちが強くないと買えるものではない。

上昇相場に飛びつく「にわか応援団」

投資では、どこか高いところで売って利益を確保し、投下した資金を回収して一件落着となる。いくら株価が上がっていると有頂天になっているところで、売って利益を確保するまでは絵に描いた餅にすぎない。

われわれ本格派の長期投資家からすると、暴落相場や長期低迷相場では断固として応援買いに入る。その時の心意気は、「なんだ、こんなに立派な会社の株式を情け容赦もなく売るなんて。よし、こちらはトコトン応援するぞ」の闘いモード全開である。そのうち、経済情勢が良くなったり投資環境が温まってくると、株価全般も底入れして上昇に転じる。

それまでは売り逃げと様子見で一色だった投資家たちも、徐々に株式市場へ舞い戻ってくる。それにつれて、マーケットは新しい上昇相場に移っていく。投資家たちも少しずつ買い意欲を高めていく。マーケットの熱気も高まってくる。

そこから先、株式全般の上昇ピッチが上がりだすにつれて、投資家たちの「儲けよう、儲かりそうだ」の期待がどんどん大きくなっていく。そして、「ここで買わなかったら、いつ買うのだ」で、われもわれもの買いが続々と集まってくる。

われわれ長期投資家からすると、にわか応援団の殺到である。誰も買おうとしなかった長期低迷相場や暴落相場で応援買いしていた。そんなわれわれ長期投資家からすると、上昇相場に飛びつき買いしてくる、まさに「にわか応援団」である。

にわか応援団が大挙して買い出動してきたら、「なんだよ、下落相場を情け容赦もなく売っていたのに」と、あきれ返る。そして、「なら、応援をしばらく彼らにまかせようか」と、われわれ本格派の長期投資家はすこしずつ売り上がっていく。

応援をまかせようかで売り上がっていくが、そのままごく自然体の利益確定となっていく。そう、儲けようとはしないが、儲かってしまうのだ。

もちろん、ずっと応援したい企業だ。にわか応援団が大挙出動してきたら、すこしずつ売り上がっていくが、すべて売り切ることはしない。少しは残しておくことで、「ずっと応援しますよ」の気持ちは大事にする。そして、どこかでその株式が大きく売られたら、再び応援買いに出動だ。

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