日本政府が3月を「自殺対策強化月間」に指定したワケ。産業医が明かす“3月に心が壊れてしまう人”の特徴とは

日本政府が3月を「自殺対策強化月間」に指定したワケ。産業医が明かす“3月に心が壊れてしまう人”の特徴とは

◆3月を乗り切る3つの鉄則

ここまで、3月の危険とその兆候を見てきた。複数の環境変化がストレスとなって重なり、無意識のうちに心に負担をかけている。

では具体的に何をすればいいのか。大室氏が勧める3つの鉄則を紹介する。

①環境変化を紙に書き出す
「些細なことでも構わないので、引っ越し、子供の入学、部署異動など、自分に起きた環境変化を全て書き出してみてください。それだけで、コップの水位がどのくらい上がっているか、目に見えるようになります」

②休日の過ごし方をチェック
「好きだったことを、今も続けられているか。そこが最も早いサインになります」

③睡眠時間を死守する
「最低でも6時間、できれば7〜8時間は確保してください。テンションが高くても睡眠時間が短いなら、それは体からの警告です」

◆メンタルクリニックを選択肢に入れておくことが大切

これらを意識してみて、それでも2週間以上、不調が続く場合は、医療機関への受診を考えてほしいと大室氏。とはいえ、メンタルクリニックへの受診は、心理的なハードルが高いと感じる人も多いだろう。

「でも実際に行っている人は、思っているよりもはるかに多いんです」と大室氏は言う。

まず前提として、大室氏は「基本的に内科ではなくて、メンタルクリニックに行くべき」と指摘する。

「最も理想的なのは、院長の名前を看板にしているクリニックです。主治医が固定されているため、安心して継続的な治療が受けられるでしょう。ただし、こういったクリニックは予約が殺到していて、初診が1か月以上待ちという場合も多いですね」

その場合の選択肢が、駅前などにある大型クリニックだ。

「自分のメンタルが限界を迎えたとき、すぐに受診できるのが強みです。ただ、主治医が一定期間で変わる可能性が高く、その点は理解しておいてほしいところです」

オンライン診療も選択肢の一つだ。

「診断書や睡眠薬だけが必要であれば、オンラインでも対応できます。あくまで補助的なものとして活用できるかなと思います」

最後に、受診をためらう人への大室氏の言葉がある。

「今は、駅を降りればメンタルクリニックが至るところにある時代です。よくある話だと捉えていただければ、かえって気が楽になるかもしれません」

3月を乗り切るために。まずは自分のコップの水位を確認することから始めよう。

<取材・文・写真/安倍川モチ子>

【安倍川モチ子】
東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa
配信元: 日刊SPA!

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