【種イモは食べないで】春のジャガイモ栽培、初心者が失敗しないための基本まとめ

【種イモは食べないで】春のジャガイモ栽培、初心者が失敗しないための基本まとめ

ジャガイモ栽培

春の家庭菜園といえば、ジャガイモ。土に植えて約3カ月、掘り上げる瞬間のわくわくは格別です。じつはとても丈夫で、種イモ1個から8〜12倍もの収穫が期待できる作物ですが、「食べ残しを植えて失敗」「芽かきがわからない」「葉ばかり茂って実が小さい」など、“基本”でつまずく人も少なくありません。この記事では、初心者が迷いやすいポイントを整理しながら、春植えジャガイモ栽培の基本を分かりやすく解説します。

効率よく進めるジャガイモ春栽培(地植え)の全体スケジュール

ジャガイモ栽培は家庭菜園でも、種イモ重量の約8〜12倍の収穫が期待できる作物。自分で育てることで「手元に返ってくる実」がかなり多く、物価高の今、家計へのインパクトも大きめ。ホームセンターでは今まさに、ジャガイモの種イモ販売がスタートしています。まずは効率よく、ジャガイモ栽培を成功に導くための全体スケジュールを確認しましょう。

1 植え付け地(畑)の土の状況確認

ジャガイモは連作障害が出やすい作物。前年ジャガイモを栽培した場所では病気が出やすくなります。また、ジャガイモと同じナス科の以下の作物を栽培した場所でも同様です。

ナス科の野菜

<ナス科の野菜>トマト、ナス、ピーマン、トウガラシなど

同じ場所を避けるのが理想的ですが、避けられない場合は連作障害を防除する資材を使って、土対策をします。

2 必要なら除草(植え付けの2週間前)

  • 除草剤を使う場合は、効果の期間が2週間程度の短いものを選びます。
  • 草丈が小さい場合はスコップで天地返しをして物理的に除草でOKの場合も。天地返しの後、根ごと雑草を拾って除去。

3 堆肥・元肥を施し、畝立て(植え付けの10日から2週間前)

畝たて
michal812/Shutterstock.com
  • 畑づくりでは、石灰を入れて土の酸度調整をすることが多いですが、ジャガイモは酸性の土を好むので、石灰は基本的に不要です。1㎡あたり完熟堆肥約2kgとP-N-K:8-8-8の化成肥料を約100g施し、よく耕します。肥料の入れすぎは葉ばかり茂ってジャガイモが太らない原因になるため、控えめを意識しましょう。
  • 連作せざるを得ない場合は連作障害を防除する資材を使って対策。
連作障害
  • 幅60〜70cm、高さ15〜20cmの畝を立てます。ジャガイモ栽培は種イモの腐敗を防ぐために、畝を立てて排水性をよくするのがポイント。15〜20cmの畝なら通常の雨に十分対応できます。
ジャガイモの収穫
Viktor Sergeevich/Shutterstock.com

4 種イモの入手

2と3で、畑の土が整うまでの間に種イモを入手しましょう。3月下旬になると売り切れてしまうことが多いので、今すぐ植えられなくても3月上旬までには種イモを入手しておくと安心です。

5 種イモの植え付け(以下の工程は後述)

6 芽かき

7 1回目の土寄せ、病害虫対策

8 2回目の土寄せ、病害虫対策

9 花摘み

10 葉が8割ほど枯れたら収穫

ジャガイモの品種の選び方

ジャガイモにはさまざまな品種があり、品種ごとに

  • 味や食感
  • 収穫時期
  • 保存性

が異なり、それは遺伝で決まっています。トマトのように「水を控えめに育てたら甘くなる」というような栽培方法による違いはあまり出ないので、目的を決めて最適な品種選びをしましょう。

ジャガイモの品種ごとの特徴一覧

ジャガイモの品種
左から/きたあかり、男爵、メークイン、とうや
品種きたあかり男爵メークインとうや
植え付けから収穫まで約3カ月〜3カ月半約3カ月〜3カ月半約4カ月約3カ月〜3カ月半
味のタイプ甘みが強いホクホク、粉吹き系しっとり、ねっとりなめらか食感
保存性2カ月を目安に早めに食べ切るのが◎2〜4カ月が目安。保存しやすい。2〜4カ月が目安。保存しやすい。2〜6カ月が目安。条件がよければ冬まで。
ひとこと掘りたて最高! ポテサラ、グラタンなどコロッケの定番肉じゃが・カレー向き芋の形がそろいやすく、収量安定

*収穫期間は天候や地域により前後します。

<迷ったらこの選び方>

✔ 味優先 → キタアカリ
✔ 保存優先 → 男爵 or メークイン
✔ 安定優先 → とうや

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