種イモは食べてもいい?
答えは「食べてはいけません」。その理由を、分かりやすく解説します。

理由① 発芽抑制処理をしていない=毒素が増えやすい
市販の「種イモ」は、植えるために発芽しやすい状態に管理されています。ジャガイモは光に当たったり、芽が伸びたりするとソラニン・チャコニンという天然毒素(アルカロイド)を増やします。
- 緑色になった芋
- 芽が伸びた芋
は特に要注意。種芋は発芽前提なので、食用よりも毒素が増えやすい状態といえます。日本では毎年のように発芽・緑化したジャガイモによる食中毒が報告されています。食べると吐き気や嘔吐、めまい、重症化すると神経症状が出ることもあります。
植えるための種イモを食べるのは、避けましょう。
理由② 消毒処理されている場合がある
種イモは病気予防のために消毒処理されていることがあります。流通時の表示に「食用不可」と書かれていることも多いです。これは安全上の理由です。
スーパーのジャガイモは植えられる?
種イモよりもスーパーで売っているジャガイモのほうが手に入りやすいし、やや安い。では、これを植えればいいのでは? と思うかもしれませんが、植えられなくもないですがおすすめはしません。その理由を解説します。

理由① 発芽抑制剤が使われていることがある
スーパーのジャガイモは、長期間芽が出ないように発芽抑制処理がされている場合があります。この場合、芽が出にくかったり、生育が不安定になります。
理由② 病気を持っている可能性がある
最大の問題はここ。ジャガイモはウイルス病に弱い作物です。スーパーのジャガイモは「食用基準」で選別されており、栽培時に問題となるウイルスに関して検査されていません。
もしウイルス感染しているイモを植えると:
- 葉が縮れる
- 収量が極端に落ちる
- 周囲の畑に広がる
ということが起こります。一方、栽培用に作られた種イモは国の基準をクリアした「検査済み」。病害検査済み、ウイルスフリー管理、産地管理、品種純度保証というコストがかかっているため、種イモは食用のものより高いのです。それは「安心」のコストです。
食用のスーパーのジャガイモとホームセンターにある種イモは、同じように見えてじつは違うということがお分かりいただけたでしょうか。「種イモは食べない」、「スーパーのジャガイモは植えない」のが、楽しく安全な家庭菜園の基本です。
