【種イモは食べないで】春のジャガイモ栽培、初心者が失敗しないための基本まとめ

【種イモは食べないで】春のジャガイモ栽培、初心者が失敗しないための基本まとめ

ジャガイモの植え付けの基本

◾植え付け適期

  • 関東:2月下旬〜3月中旬
  • 寒冷地:4〜5月(霜の心配がなくなってから)

■ 種イモの準備

1片40〜60gを目安に、それより大きい種イモは1片が約40gになるよう、芽を残して切り分けます。切り口は1〜2日、日陰で乾かし、腐敗を防ぎます。乾かすひと手間が成功率を上げます。ただし、植え付け前後の天気次第では切らないほうがいいこともあります(後述)。

◾植え付け

ジャガイモの植え付け
Radovan1/Shutterstock.com

ジャガイモは「乾いている状態でスタートできるかどうか」が、最初の分かれ道です。植え付け後、2〜3日は晴れの日が続く日を選んで植えるのがベスト。でも難しい場合は、種イモを切らずに植えることで腐敗を防ぎます。

植える際は、深さ約10cm、株間約30cmで、芽を上にして植えます。

◾水やり

地植えでは基本的に不要です。

初心者がつまずく4つのポイント

① 芽かきをしない

ジャガイモの芽
芽がこれくらいのうちに芽かきを。zoyas2222/Shutterstock.com

植え付け後、2〜4週間すると芽が地上に出てきます。その芽が10cm程度になったら「芽かき」をします。

【なぜやるの?】

ジャガイモは「芽の数=茎の数」。茎が増えると、それぞれに芋がつきます。でも、養分は限られています。芽が多いとそれだけ養分が分散して、1個あたりが小さな芋になってしまうのです。

【どうやるの?】

  •   太くて元気な芽を2〜3本選ぶ
  •   それ以外は根元を指でひねって折る
  •   折った芽は畑に放置しないで捨てる

② 土寄せを忘れる

ジャガイモは生育過程で2回、株元に土を寄せる「土寄せ」を行います。

【なぜやるの?】

ジャガイモは「地下茎」がふくらんでイモになります。もしイモが地表近くに出て光に当たると、緑色になります。緑色の部分はソラニンなどの毒素が増え、食べられなくなってしまいます。この毒化を防ぐために土寄せは大事な工程。

さらに土寄せにはもう一つ意味があります。土を寄せると、地下茎が増えるスペースができ、イモが太ります。

つまり、安全のため+収量アップのために、土寄せを行います。

【どうやるの?】

土寄せ
Viktor Sergeevich/Shutterstock.com

1回目:草丈15〜20cmになった頃、株元に土を寄せ、かまぼこ状の畝にします。茎の根元が5〜10cm埋まるくらい。

2回目:1回目から2〜3週間後。草丈が25〜30cmになった頃(だいたい花が咲く前後)。1回目と同様に行います。

緑色になったジャガイモ
土寄せをしないと土の表面にジャガイモが露出して緑色に。緑色になったら毒性があるため食べない。Reflexpixel/Shutterstock.com

③ 肥料をやりすぎる

元肥を適量施していれば、基本的に追肥はなくても十分イモはできます。葉色がしっかり緑で順調に育っているなら、家庭菜園ではそのまま育てるのが安全。むしろ肥料の与えすぎは、葉ばかり茂ってイモが太らない原因になります。元肥中心でOK。

④ 早く掘りすぎる

ジャガイモの花
順調に生育して開花したジャガイモの花。Orest lyzhechka/Shutterstock.com

早く掘りすぎると芋が未熟で傷みやすくなります。「花が終わって2〜3週間」は1つの目安ですが、花が少ない品種もあるので、初心者は葉の枯れ具合で判断するほうが確実です。

【なぜ待つの?】

イモは、地上部が枯れる直前までデンプンを蓄え続けています。早く掘ると、まだ太っていなかったり、皮が薄く傷みやすい状態で、保存に適さない場合があります。

地上部が枯れれば、「もうイモに栄養を送らない」という合図。そこまで待つことで、皮が硬化し、保存性が高まります。

【いつ掘る?】

地上部が枯れたジャガイモ
Spring Melody/Shutterstock.com
  • 地上部が8割ほど黄色くなり、倒れて枯れてくる
  • できれば晴れが続く日を選ぶ
  • 試しに1株掘り上げ、皮を指でこすって簡単にむけるなら、まだ早いことが多い

【どうやって掘る?】

  1. 収穫は、雨の翌日を避け、土が乾き気味のときに行う。プランターは掘り上げる2〜3日前に水やりを止める(湿りすぎ防止)
  2. 株元からいきなりスコップを刺さず、30cmほど外側にスコップを入れるとイモを傷つけません
  3. 土を持ち上げて、手でイモを探す
  4. 収穫後は日なたに放置せず、日陰で数時間乾かす
  5. 傷があるイモは先に食べ、保存に回さない

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