ジャガイモの植え付けの基本
植え付け適期
- 関東:2月下旬〜3月中旬
- 寒冷地:4〜5月(霜の心配がなくなってから)
■ 種イモの準備
1片40〜60gを目安に、それより大きい種イモは1片が約40gになるよう、芽を残して切り分けます。切り口は1〜2日、日陰で乾かし、腐敗を防ぎます。乾かすひと手間が成功率を上げます。ただし、植え付け前後の天気次第では切らないほうがいいこともあります(後述)。
植え付け

ジャガイモは「乾いている状態でスタートできるかどうか」が、最初の分かれ道です。植え付け後、2〜3日は晴れの日が続く日を選んで植えるのがベスト。でも難しい場合は、種イモを切らずに植えることで腐敗を防ぎます。
植える際は、深さ約10cm、株間約30cmで、芽を上にして植えます。
水やり
地植えでは基本的に不要です。
初心者がつまずく4つのポイント
① 芽かきをしない

植え付け後、2〜4週間すると芽が地上に出てきます。その芽が10cm程度になったら「芽かき」をします。
【なぜやるの?】
ジャガイモは「芽の数=茎の数」。茎が増えると、それぞれに芋がつきます。でも、養分は限られています。芽が多いとそれだけ養分が分散して、1個あたりが小さな芋になってしまうのです。
【どうやるの?】
- 太くて元気な芽を2〜3本選ぶ
- それ以外は根元を指でひねって折る
- 折った芽は畑に放置しないで捨てる
② 土寄せを忘れる
ジャガイモは生育過程で2回、株元に土を寄せる「土寄せ」を行います。
【なぜやるの?】
ジャガイモは「地下茎」がふくらんでイモになります。もしイモが地表近くに出て光に当たると、緑色になります。緑色の部分はソラニンなどの毒素が増え、食べられなくなってしまいます。この毒化を防ぐために土寄せは大事な工程。
さらに土寄せにはもう一つ意味があります。土を寄せると、地下茎が増えるスペースができ、イモが太ります。
つまり、安全のため+収量アップのために、土寄せを行います。
【どうやるの?】

1回目:草丈15〜20cmになった頃、株元に土を寄せ、かまぼこ状の畝にします。茎の根元が5〜10cm埋まるくらい。
2回目:1回目から2〜3週間後。草丈が25〜30cmになった頃(だいたい花が咲く前後)。1回目と同様に行います。

③ 肥料をやりすぎる
元肥を適量施していれば、基本的に追肥はなくても十分イモはできます。葉色がしっかり緑で順調に育っているなら、家庭菜園ではそのまま育てるのが安全。むしろ肥料の与えすぎは、葉ばかり茂ってイモが太らない原因になります。元肥中心でOK。
④ 早く掘りすぎる

早く掘りすぎると芋が未熟で傷みやすくなります。「花が終わって2〜3週間」は1つの目安ですが、花が少ない品種もあるので、初心者は葉の枯れ具合で判断するほうが確実です。
【なぜ待つの?】
イモは、地上部が枯れる直前までデンプンを蓄え続けています。早く掘ると、まだ太っていなかったり、皮が薄く傷みやすい状態で、保存に適さない場合があります。
地上部が枯れれば、「もうイモに栄養を送らない」という合図。そこまで待つことで、皮が硬化し、保存性が高まります。
【いつ掘る?】

- 地上部が8割ほど黄色くなり、倒れて枯れてくる
- できれば晴れが続く日を選ぶ
- 試しに1株掘り上げ、皮を指でこすって簡単にむけるなら、まだ早いことが多い
【どうやって掘る?】
- 収穫は、雨の翌日を避け、土が乾き気味のときに行う。プランターは掘り上げる2〜3日前に水やりを止める(湿りすぎ防止)
- 株元からいきなりスコップを刺さず、30cmほど外側にスコップを入れるとイモを傷つけません
- 土を持ち上げて、手でイモを探す
- 収穫後は日なたに放置せず、日陰で数時間乾かす
- 傷があるイモは先に食べ、保存に回さない
