日本なら大問題?「無賃乗車が1日47万件」起きても“黙認”されるニューヨークの現実

日本なら大問題?「無賃乗車が1日47万件」起きても“黙認”されるニューヨークの現実

◆貧困が引き起こす犯罪に、徹底的な対策は取らない

こうしてみると、ニューヨークは無賃乗車に寛容である。それが「貧困によって引き起こされる犯罪」であるとの認識が社会に定着しているからだろう。ある程度は大目に見なければ、貧困層の不満は爆発してしまう。そうした事態を避けるために「完膚なきまで」の対策はしない。
多種多様な人種が集い、考え方がバラバラだからこそ、日本のように社会に完璧を求めていないのだ。

「無賃乗車をなくしたい」という建前と、「なくせるわけがない」という本音。あいまいな中で、無賃乗車ははびこり続けている。

ところで無賃乗車しそうになった地下鉄とバスの結末だが、目的地に到着したところで、駅とバス車内のタッチパネルにクレジットパネルをかざして運賃を後払いした。バスの運転手は「そんなことしなくていいのに」と驚いた顔をしていた。

【谷中太郎】
ニューヨークを拠点に活動するフリージャーナリスト。業界紙、地方紙、全国紙、テレビ、雑誌を渡り歩いたたたき上げ。専門は経済だが、事件・事故、政治、行政、スポーツ、文化芸能など守備範囲は幅広い。
配信元: 日刊SPA!

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