「ステキな50代を目指すなら、セクシー女優は辞められません!」
服飾デザイナーとして働いていた時に、セクシー女優の世界へと飛び込んだという川上さん。なぜ、セクシー女優になる道を選んだのか? これからも現役を続けていくのか? 現在の素直な気持ちを明かしてくれた。

◆好きなことをして、お金がもらえるなら最高!
――2004年11月に「森野雫」の名でデビューした川上さん。デビュー当時は美少女系セクシー女優として人気を博しました。「でも、デビュー作は私メインの作品ではなかったんですよ。熟女系セクシー女優の紫彩乃さんの娘役としての出演で、私の出番は1人でのシーンと絡みのシーンが1回ずつといった感じでした」
――どういった経緯で出演することになったのですか?
「そもそもの始まりは2003年に新宿東口でスカウトされたことからです。話を聞いて二つ返事で『やってみたいです』とOKしました。そのまますぐにテスト撮影をして、事務所を紹介してもらうことになったんです」
――かなりライトな感覚ですね。
「実は私、その時の彼氏と撮影しながら行為をすることにハマっていたんです。だから一度、本格的なカメラを使って形に残してみたいという気持ちがあったんですよ。根本的に性行為が好きでした。それでお金がもらえるとなれば、さらに最高じゃないですか(笑)」
――めちゃくちゃ前のめりですね。
「でも、事務所を紹介してもらえるはずが、そのまま半年くらい放置されたんですよね。ようやく所属ができて仕事がもらえたと思ったら、飲み屋での接待要員ばかりで……。そのまま1年くらい経過してしまって、『デビューできないなら、もう辞める!』って言ったんです。
そのおかげか、大きいメーカーの単体女優の面接の話が来たんですが、私はまだ一般企業の正社員でもあったので、やっぱり陰でひっそりとやりたくて。結果、エキストラに近い形でのデビューとなりました」
――当時、どんな会社で働いていたのですか?
「服飾系です。最初は販売員だったのですが、後にデザイナーとして勤務するようになりました。セクシー女優になってからも続けていて、そのまま8年半くらい兼業で勤めていました」
――会社にバレたりはしなかったのですか?
「すぐに噂にはなりましたよ。ただ、その時の彼氏が同じ会社のバイヤーだったんです。周囲が『もしかして……』とザワついても、『似てるけど違うらしいよ』って火消しをしてくれていました。とはいえ、それでも少しずつ広まってはいきましたね。研修で工場に行った時なんかは、おじさんスタッフから『君って首輪が似合いそうだよね』なんて言われたりもして……」
――完全にバレているじゃないですか!
「でも、ぜんぜん気にしなかったです。だいたいのことは『そうですか?』ってサラっと流しちゃっていました(笑)」
◆親バレして一度はセクシー女優を引退

「仕事のことが親にバレて、家に居づらくなったので、ここでいったんは辞めようかな、と。ただ、引退作が発売された半年後には復活しているんですけどね(笑)」
――そんな短いスパンで何があったのですか?
「SMに興味が出てきたことが一番の理由です。知り合いがSMバーをやっていたので、引退後は毎週木曜日に通うようになりました。集まっているのは素人ばかりなのに、こんなにオープンに楽しそうに縛ったり縛られたりしていることに感銘を受けたんです。
そのバーのスタッフが作品の制作会社をつくるということで、『川上ゆう』に改名して再デビューの運びとなりました」
――親バレについては解決したのでしょうか?
「SMをやりたいと思った途端に、両親にもむしろ理解してもらいたくなりました。だから、『私はこういうことをしたいんだ!』と表明する意味で、まずはSM本を母に見せることにしたんです」
――お母さんにSM本!? 荒療治すぎやしませんか?
「母の第一声は『精神科に行くか?』でした。単なる好奇心なのに心外でしたね(笑)。同時に『お父さんには言うな』とも命じられたんです。なので、いまだに父には直接的に仕事のことは伝えていないんですよ」
――では、お父さんは今でも『川上ゆう』のことは知らない?
「いえ、さすがにわかっていると思います。口には出していないだけで。ずっと父娘としては気まずい状態ではあったんですけど、10年くらい前から打ち解けることができました。今は2人でキャンプに行ったりするような仲です」
――何かきっかけがあったのですか?
「祖父が亡くなったことですね。葬儀のために祖父の家まで父と車で向かうことになりまして。内心ではすごく嫌だったのですが、長時間個室で2人きりとなると、否が応でも会話が続くじゃないですか。それで『私、お父さんと喋れるな』と。
愛犬2匹の存在も大きいです。私は34歳で結婚への興味を失ったので、犬こそが家族。父も犬たちを可愛がってくれていて、よく犬の話でも盛り上がっていますよ。孫の話をしている感覚なんでしょうね。人生、出会いと別れがすべてだなぁと、しみじみ思いました」

