終わった…父が死去した3か月後にドイツから帰国した54歳息子。荒れ放題の実家で見つけた「一通のお知らせ」が招いた悪夢

終わった…父が死去した3か月後にドイツから帰国した54歳息子。荒れ放題の実家で見つけた「一通のお知らせ」が招いた悪夢

弁護士に相談、待っていた最悪の結末

父親の借金が判明すると、男性は知人の弁護士のもとを訪ね、父親に多額の借金があったこと、その事実を知ったのは、父親の死から4か月後であったことを話した。「もう相続放棄は不可能なんですよね」とため息をつくと、弁護士は「いや大丈夫ですよ」と答えた。

相続放棄の期限は、相続の発生を知ってから3か月以内だが、この男性のように、この期間を過ぎてから、借金の存在を知るケースはあり得る。このようなケースの場合は、借金があることを知ってから3か月以内であれば、相続放棄をすることができるのだ。

その弁護士の言葉に、ほっと安堵した男性であった。しかし、次の言葉で、男性は真っ青になる。

「ちなみに、プラスの財産は相続していませんよね。そうなると、相続放棄は不可能です」

万事休す。自宅などを相続していた男性は結局、借金を相続することとなり、自己破産の道を選んだのだった。

親が元気なうちに借金の確認を

皆さんは、親に借金があるかどうかを知っているだろうか? おそらく「ノー」と答える人のほうが多いだろう。

しかし、遺産相続の際、借金の有無を知らないでいると、この男性のような事態に陥る可能性がある。そうならないためにも、まずは、本文で触れたような「相続放棄」のルールをきちんと理解しておきたい。また、親の死後に借金の存在を知るのは、あまりに危険だ。親が元気なうちに「借金ないよね?」と聞いておこう。

もしなければ、笑って「ないわよ」と答えてくれるはずだ。親が口を濁した場合は、「相続時に、遺された家族が借金を背負うことになるんだよ」と伝えよう。そして、家族で返済方法の計画を立てることが大切だ。

永峰 英太郎

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