◆官僚が事実をわかっていても抗えない理由
高橋:海老原さんは、ずっとそう言ってるわけですよね?なんで政治家や官僚に届かないんですか?海老原:僕、めっちゃ大きい声で言い続けてますよ。
高橋:じゃあ、なんで無視するんですか? 僕の世界観だと、官僚もメディアもそんなにバカじゃないと思うんですよ。

私、厚生労働省の審議会で委員やってよくわかったんです。私のせいで審議会がずいぶん荒れちゃったわけなんですよ。で後日、厚生労働省の官僚の人たちと膝詰めで話したら、「海老原さんのデータは間違いないです」と。でも、経済財政諮問会議とかで、「氷河期世代支援」の大筋が決まっちゃってから、厚労省に降りてくるので、彼らも抗えないんですよ。
会場から発言:それと、本気で「非正規の人はかわいそうだから何とかしなきゃ」と思っている政治家は多いです。地元やいろんな人から直接聞くから。マクロデータと感情論は別なんですよね。
◆優先して救うべき人はどこにいる?
宮崎:政治家が地元周りをしていると、調子がいい人の声はあまり入ってこない。苦しくて、もがいている人たちの陳情がドンと入ってきますからね。例えばさっき、氷河期世代のうち不本意非正規は2%、という話がありましたよね。
高橋:何%だったら社会問題なんでしょうね?
宮崎:僕はね、2%って「少なくないな」とも思うんです。感覚として。2%といったら、100人中2人でしょ。例えばクラスに50人いるうち、1人がいじめられていたら、それは救わなきゃいけない、という感覚はやっぱりあるんです。

不本意非正規の人はどの世代にもいて、計180万人。ところが、あいまいに「氷河期世代支援」として税金を入れるから、逆に救えなくなるんですよ。

