本誌人気連載「&Kyoto 京都さんぽ部」で延べ1000軒以上のおでかけスポットを取材してきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさん。ここでは「朝食」「おやつ」に続いて、夕食選びにも重宝するおいしい「酒場」の最新情報をまとめてくれました。ここ数年広がるワイン食堂、バーはますます勢いを増しているのに加え、各国料理を楽しめる場や、新鮮なクラフト酒に出合える店など、魅力的な選択肢は増える一方。明るい時間からの一杯を楽しめる店も。なかでも特におすすめしたい5軒を選りすぐって紹介します。
1.路地奥に突然現れる 『ジャスト食品』。


2012年に韓国スープ定食の『ピニョ食堂』を開いたのを皮切りに、韓国の旬の食文化やライフスタイルを伝える店を展開してきた全敞一(ぜんしょういち)さん。7店舗目の『ジャスト食品』は、カメックと呼ばれる食料品店の軒先の角打ちをテーマにしたもの。看板もない路地奥にポツンと置かれたアヒルの照明が店の目印。壁にはハングルが躍り、業務用冷蔵庫からビールサーバーが飛び出している。韓国ではお馴染みというインスタントラーメンを自動で作るマシンも設置されている。ビニール手袋をはめて豪快にかぶりつくフライドチキンが看板メニュー。けれども窓の外には寺の境内が広がる不思議な空間。全さんのエンターテイナーぶりが凝縮する。味も雰囲気も含め、京都に来たなら足を運びたい、という人が多いのも納得のピニョ系列最新店だ。
京都市下京区京極町515‒6 080‒2792‒3392 14時〜23時 不定休 系列の『ハハハ』から歩いて1分の距離。
2.コの字カウンターに集う『酒パークピン』。

烏丸御池の炭火バル『スミヤピン』の姉妹店として登場した『酒パークピン』は、店主の宮﨑夫妻が自分たちの理想を形にした店。「コの字カウンターでお客さんと一緒に過ごせる場が欲しくて。おしゃれすぎるのも違うから、酒の公園と名付けました」と妻の由香理さん。昼飲みの空気にも料理にも合うとロゼワインがグラスで用意され、焼酎がずらりと揃うのにも心くすぐられる。羊やスパイスをふんだんに使い、アジアの雰囲気をまとった料理もまた酒を進ませる加減のよさ。内容はその時々ではあるものの、サワラの炙りカルパッチョ パクチーミントソース、ディルマヨ卵なんて料理がアテもり合わせとして供されるのもうれしい。酒好きが思い思いに過ごしたくなる、まさに公園といった様子。
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町175‒2 075‒741‒7720 13時〜22時(21時LO、土12時〜) 日12時〜20時(19時LO) 月休ほか不定休

