最新スニーカーなのに「立ち仕事で疲れる」ワケ。“ふわふわクッション”を選んではいけない理由

最新スニーカーなのに「立ち仕事で疲れる」ワケ。“ふわふわクッション”を選んではいけない理由

◆立ち仕事には向いていない靴、HOKA「ボンダイ7」(復刻版)

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HOKA「ボンダイ7」。2万3100円。写真は公式HPより
「歩き続ける」「走り続ける」ならHOKAが無双です。しかし、唯一の弱点が「止まり続ける」こと。完全に実体験ですが、ハイパークッションとつまさきのローリングが仇となり、立ち仕事で一日を終えると謎に疲労感が残ります。それまでカチカチの革靴だったのですが、狭い職場で立ち続ける、ちょこまか動き続けると、踏ん張りが効かず、疲労感が溜まる。HOKAに限らず、どのメーカーでも数万円するハイテクのランニングシューズやウォーキングシューズだからといって万能ではありません。同じことがふわふわのリカバリーサンダルにも言えます。すべての靴にはちゃんと目的があるのです。

◆立ち仕事の最短距離=インソール

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リゲッタ「ルーペインソール」。1650円。写真は公式HPより
難しく考えず、まずこれだけを覚えてください。硬い靴には柔らかいインソール、柔らかい靴には硬いいインソール。この公式にほぼ例外はありません。今はほとんどの方がスニーカー、あるいはスニーカーのような革靴を履いているので、最低限のコストであれば、リゲッタ「ルーペインソール」が無難。

めちゃくちゃ硬いです。税込み1650円とお値段も手頃。クッションはいさぎよいほどに皆無。カカトの骨の真下に穴が開いており、たったこれだけで足元のぐらつきが消えます。究極の話ですが、「立つ」というただ一点ならこのインソールに勝てるものはなかなかありません。コンバースだろうがワークマンだろうが、いまいち安定しない足元と全身のブレを一発で決めます。人間の体は変なところで単純なもので、カカトが決まれば全身が決まります。アクティブな運動には向いていませんが、長距離を歩かないことがわかっているなら、使わない手はありません。

靴は「高い=ラク」ではありません。立ち仕事では、どれだけ足元が“動かないか”が疲労を左右します。歩行向けのハイテクシューズは前に進み続けてこそ安定する設計。止まり続ける環境では不安定さがストレスになります。もし良い靴のはずなのに疲れるなら、用途とミスマッチしているかもしれません。必要ならインソールで調整を。明日の足取りが確実に変わります。

【シューフィッター佐藤靖青】
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』。著書『予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた』
配信元: 日刊SPA!

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