「老いても生きることは面白い!」人生の杖となる樋口恵子さんの言葉

「老いても生きることは面白い!」人生の杖となる樋口恵子さんの言葉

人生100年時代の後半生を強く明るく過ごすには、生き方・老い方の達人たちの言葉が貴重な“杖”になります。ハルメクの過去のインタビューから、樋口恵子さんの人生の杖となる言葉を厳選しました。すがすがしく生きるヒントが、きっと見つかるはずです。

樋口恵子(ひぐち・けいこ)さんプロフィール

1932(昭和7)年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。時事通信社、学習研究社、キヤノン株式会社を経て評論活動に入る。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」名誉理事長、東京家政大学名誉教授。内閣府男女共同参画会議の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長、厚生労働省社会保障審議会委員などを歴任。

変なプライドは捨てれば、そこから始まることがある

変なプライドは捨てれば、そこから始まることがある

夫は苦労して大学を出たエンジニアでした。工場のある山口県の社宅で私は専業主婦になり、面白がって刺しゅうをしたり、娘が生まれると古いワンピースをほどいて子ども服を作ったりしていました。でも、あるとき平凡な男だと思っていた夫から言われたのです。

「僕たちは国民の税金で大学を出たんですよ。世の中には大学に行きたくてもあきらめて、早くから働いて税金を払ってくれている人がいる。そういう人たちのために、お恵ちゃんにはもっとできることがあるはずだ」と。私は静かに「はい、努力します」と言いました。これが私の出発点です。

夫が東京に転勤になると、娘の面倒を母にみてもらい職を探しました。変なプライドは捨てて、新聞の三行広告を見て100枚は履歴書を送りましたね。

保育雑誌の編集職に応募した学研の面接で「うちは子持ちの女性は採用していない」と言われ、思わず「お得意さんである母親の目を排除するのですか?」と言い返したところ、結局、入社できたのです。――ハルメク2021年9月号より

配信元: HALMEK up

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