別れの悲しみは、長生きする側が払う税金
何より一番つらいのは、大切な人との別れですね。ここ数年で、親しい友達がどかっと亡くなりました。それは、やっぱり悲しいですよ。だけど、この悲しみは「長生きする側が払う税金」だと、私は考えるようにしているんです。
長く生きていれば、いいことも悪いこともあって、別れが増えるのは仕方のないことでしょう。私もくよくよしますが、嘆いてばかりはいられない。これは長生きの税金だとあきらめて、毎日を過ごしていれば、また楽しいことや幸せを感じる瞬間が出てきます。
老いることは大変だけど、でも生きていることはやっぱり面白い! それが92歳の実感です。――ハルメク2024年10月号より
老いても楽しく生きたいあなたに読んでほしい樋口さんの著書

『93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』講談社刊/1650円
御年93歳の樋口さんの赤裸々で痛快な「老いの実況中継」。80代より「今が幸せ」と言える秘訣を69の心得としてまとめた最新エッセー集です。
構成=五十嵐香奈(ハルメク編集部)、撮影=富本真之
※写真はすべて掲載当時のものです。
※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年8月号を再編集しています。

