データから読み取る、65歳以上が自ら「アルバイト」を希望する理由
孫溺さんのような選択は、現在のシニア層における前向きな就労の行動原理と結びついています。
株式会社マイナビの「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2025年)」によると、65歳以上のアルバイト就業者のうち、現在の雇用形態を望んだ働き方と回答した割合は67.0%に達しました。
実に3人に2人以上が、自らの意思でアルバイトという働き方を選び、希望通りに就業している実態が明らかになっています。一方で、生活のために致し方なく従事している、いわゆる「望まぬアルバイト」の割合は、わずか18.1%にとどまっています。
加藤さんの事例が示すように、一定の資産を持ちながらもあえて現場に立ち、自分や家族のために納得感のある収入を得るというスタイルは、決して「無理やり働かされている」姿ではありません。前向きな就労を選択するシニアが増えている背景には、加藤さんのように自由なお金を確保することで、家族への気兼ねないサポートや自己充足感を得ようとする心理が働いているのかもしれません。
生活のセーフティネットとなる資産があるからこそ、自らの希望に沿った形で社会とつながり続ける。そんな自立したシニアのライフスタイルが、統計データからも裏付けられています。
[参考資料]
株式会社マイナビ「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2025年)」
