「苦難も面白がって生きる」佐藤愛子さんの人生100年時代を生きるヒント

「苦難も面白がって生きる」佐藤愛子さんの人生100年時代を生きるヒント

人生100年時代の後半生を強く明るく過ごすには、生き方・老い方の達人たちの言葉が貴重な“杖”になります。ハルメクの過去のインタビューから、佐藤愛子さんの人生の杖となる言葉を厳選しました。すがすがしく生きるヒントが、きっと見つかるはずです。

佐藤愛子(さとう・あいこ)さんプロフィール

1923(大正12)年、大阪府生まれ。甲南高等女学校卒業。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。69年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞、79年『幸福の絵』で女流文学賞、2000年『血脈』で菊池寛賞、15年『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞。16年『九十歳。何がめでたい』がベストセラーに。17年旭日小綬章を受章。

とにかく力一杯、妥協せず、迷わず、思うままに生きてきた

夫が行き当たりばったりで会社を立ち上げて、見事に倒産してね。家なんか四番抵当まで入っていて、当然、借金取りが押しかけてくる。そのとき夫は、こう言ったんです。偽装離婚をしよう、離婚して家の名義を私の名にすれば、抵当で取られることはなくなるって。

そういうものかと思って、籍を抜いたんですよ。すると、籍を抜いた後に、夫はチャッカリ別の女の籍を入れていたんです。その上、家の名義が私になったということは、四番抵当の金額を私が返済しなければならないというわけです。まったく見事なだまされ方をしてね。

でもまあ、そういうアホだから、強く機嫌よく生きてこられたんだと思いますね。ものは考えようですよ。小説を書くということの基本は、人間について考えることですからね。いろんな波瀾や不幸は、作家になったことですべてマイナスではなく、プラスに働いたと思っています。とにかく力一杯、妥協せず、迷わず、思うままに生きてきました。――ハルメク2019年3月号より

配信元: HALMEK up

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