「余命3ヶ月以上」は入れない…全150万床に対し、わずか1万床の狭き門「緩和ケア病棟」。“ひとまず空いたベッド”で最期を迎えるがん患者の現実と、経営上の切実な裏事情

「余命3ヶ月以上」は入れない…全150万床に対し、わずか1万床の狭き門「緩和ケア病棟」。“ひとまず空いたベッド”で最期を迎えるがん患者の現実と、経営上の切実な裏事情

多くのがん患者が「空いているベッド」で亡くなっている

このような背景から、実際には緩和ケア病棟で亡くなっている患者さんは少なく、がん患者さんであっても多くが一般病棟で亡くなっています。一般病棟には、いろんな科がありますので、必ずしも専門領域の病棟に入院できるとは限りません。

高齢社会で病院のベッドはいつも満床に近い状態です。そのため、ひとまずベッドが空いている病棟に入院することがスタンダードになっている医療機関もあるでしょう。消化器の病気だけど、ベッドが空いてないので耳鼻科の病棟に入る、というようなことです。

緩和ケア病棟には緩和ケアや疼痛コントロールに精通したスタッフがいますが、一般病棟には原則いません。がんなのに入院した先の病棟にがんのプロがいないといった事態はザラにある、ということです。

こういうところも、この国が死の質を高く保てない理由のひとつだと思います。

高島 亜沙美

看護師/保健師

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